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ep3.5 production notes

https://kakuyomu.jp/works/1177354054880206914

 

 3.5話が終わったので記録を残していく。ルーチン化していくぞ。

 

■Title

電脳探偵言いたいだけ。

 

■①

 誰が言ったか、ジャンル小説の基本的な書き方として、主人公より読者の方が多くの情報を持っているのがサスペンス、同じだとミステリ、主人公がの方が多いとSFなのだという。ブギーマン:ザ・フェイスレスの場合、道哉の知らないことは読者も知らないようにしているので、基本はミステリになる。だが、部分部分では緊張感を煽るために、サスペンス的に視点を外に出している。本来、このスタンスは作品を通じてぶらすべきではない。よって、道哉より多くを知る羽原紅子の視点は、挿話になる。

 挿話限定で主人公がスイッチしても、ヒロインは同じである。少女漫画の、相手役である男にモノローグがあるやつが全くもって気に入らないので、片瀬怜奈視点のシーンは可能な限り減らしている。ep4では、怜奈がレッド・ラビットに潜入してその活動実態を探る一連のエピソードを全部カットしたりした。冒頭に護身術の訓練シーンがあるのは、レッド・ラビットからの脱出シーンに繋げるプロットの名残である。

 

■②

 フィクション、だが10年後においては定かではないネットストーキング。悪意とGoogleがあれば何でも暴けるのが作中のルールであり、リアリティの基準をここに置いている。

 最凶痴漢電車の車内にも防犯カメラが設置されている世界観である。遠からず都市は鉄道警備組織『レイヴン』の制圧下に置かれることだろう。

 

■③

 道哉とは関わらない部分で羽原紅子はホモくれオタクという設定だが、2020年代に熱いジャンルなど想像もつかないという実務上の理由から、今後もメインの話に関わることはない。人物の履歴書を作っているときに、電子工作に強い少女のきっかけやその後に味わうコンプレックス、反動としてのBL好きなどの設定が一連のものとして決まった。

 

■④

 ep3.5は、羽原紅子という人物の、怜奈のような少女へのコンプレックスやいのせのような女への同族嫌悪を通じた道哉視点では見えない背景の説明であり、ep5,6へのセットアップでもあった。

 電脳探偵は、「あり得る未来」という世界観の作り方において、大きな影響を受けたある作品への敬意の表明でした。おれにはオマージュをやってみせるような見せかけの愛しかない。こんなことやったって、言わなきゃわからない。伝わらないんだ。

 

プラトニックチェーン(上) (星海社文庫)

 

 次回『連続強姦魔ドバト男』は10月中旬の開始を予定しています。めっちゃどうでもいいですが、【予告】が流暢に音読すると30秒に収まるようになってます。

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