あけましておめでとうございます。新年早々ですが、スクストの二次創作をやっていました。年末年始の貴重な休みを潰して一体自分は何をしていたのか、という虚無感に苛まれながらの作業でありましたが、これもまた人生です。スクストは人生なので。
さて、内容ですが、「人事課長の夜木沼伊緒からセクハラを受けた美山椿芽が」「AI人事〈モシュネ〉が夜木沼の入社後セクハラ事案発生確率を73%と判定したにもかかわらずこれを無視したとして」「澄原弁護士とともに五稜館商事を訴える」というものです。スクスト/セクハラ/法廷劇/二次創作です。
Title:未来法廷 セクハラ確率73%の男
■あらすじ
創立一〇〇年を誇る技術系巨大商社・五稜館商事。四月から正社員登用された美山椿芽だが、六月に行われた飲み会を境に、人事部の夜木沼課長から悪質なセクハラを受けるようになる。卑猥なLINE、業務に無関係な社内メール、プライベートに関する執拗な質問、肉体的接触、そして度重なるふたりで飲みに行こうという誘い。ついには「美山さんが不倫でもいいからと夜木沼課長に迫った」という事実無根の噂を流され、椿芽は社内で孤立。出社困難に陥ってしまう。会社のハラスメント対策窓口も会社有利の結論ありきで頼りにならなかった。
見かねた友人のハヅキに連れられて、椿芽は九段下の有久井法律事務所を訪れる。ハヅキと旧知だという弁護士・澄原は、正攻法では原告不利と判断。メールは削除済、スマホはセクハラの恐怖に駆られて水没。物証がなかったのである。そこで澄原は、ある搦手に打って出る。それはAI人事〈モシュネ〉の夜木沼への判定結果を根拠とする、五稜館商事を相手取ったセクシャル・ハラスメント防止措置義務違反訴訟であった。夜木沼は、入社後のセクハラ事案発生確率が、73%とAI人事に判定されていたのである。
技術の進歩は、企業の義務を拡張しうるのか。迫真の至近未来法廷劇。
■人物(登場順)
・美山椿芽
五稜館商事経理部の女性社員。二六歳。元派遣社員で、四月から正社員登用された。
・夜木沼一生
五稜館商事人事部の課長。男性、四三歳。家族は妻・夜木沼まな。
・沙島
五稜館商事経理部の男性社員。脳天気な二五歳。独身。
・不知火ハヅキ
椿芽の学生時代の先輩。女性、二八歳。コンパニオン。澄原とは旧知の関係。
・末葉
五稜館商事人事部の男性社員。ハラスメント対策窓口担当。口が重い。
・神無木
五稜館商事人事部の男性社員。ハラスメント対策窓口担当。口が軽い。
・澄原智史
有久井法律事務所所属の弁護士。男性、三五歳。冷静沈着かつ大胆不敵な人権派。椿芽の弁護人。
・高嶺アコ
有久井法律事務所職員。女性、正体不明の二一歳。澄原の雑用係。
・李野田
澄原と懇意のフォレンジック調査業者の男。怪しげな三〇歳。スレンダーな眼鏡。バイカー。澄原を先輩と呼ぶ。
・杏橋天音
五稜館商事総務部の女性社員。二九歳。独身。椿芽の職場の先輩。
・盛沢兼雄
五稜館商事情報システム部門長。AI人事システム〈モシュネ〉の導入を推進した。
・小田切由紀夫
ITベンチャー企業イリス・テクノロジー社長。男性、四〇歳。独身。AI人事システム〈モシュネ〉の開発リーダー。理想主義な技術屋。
・山吹楓
被告側弁護人。三六歳、女性。狡猾かつ冷酷無情な企業法務のスペシャリスト。澄原とは大学の同期。
・緋ノ宮
五稜館商事常務執行役員の男。
■組織
・五稜館商事
創立一〇〇年を誇る技術系巨大商社。
・有久井法律事務所
『法は大衆に利せよ』をモットーとする人権派の法律事務所。澄原らが所属する。
・イリス・テクノロジー
小田切が代表を務めるITベンチャー企業。人事AI〈モシュネ〉を製造・開発・販売する。
■Download
A4横組
A4縦組
■FAQ
Q.これオリジナルでいいのでは?
A.うるせえ(なんでもいいから美山椿芽をひどい目に遭わせたい)
Q.この法廷描写おかしくない?
A.うるせえ(ご指摘頂ければ、基本のプロットを損なわない限りで修正します)
Q.ダウンロードできないんだけど
A.うるせえ(お知らせいただければなんらかの手段で直送します)
それでは、2019年もスクスト2で検索、していきましょう。
過去のスクストの変な文:
実録:不倫がはじまる時 ツバメさん(28歳・仮名) [前編]
実録:不倫がはじまる時 ツバメさん(28歳・仮名) [中編]
実録:不倫がはじまる時 ツバメさん(28歳・仮名) [後編]