64 - リボルテック エヴァ改2号機βで例の船リフトのジオラマを作る

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 なんだかんだ一ヶ月くらいかかってジオラマを作っていた。写真の日付を見るに、着手は3/10だった。おわかりの通り、シン・エヴァを観た後の、結局破とQの間で何があったんだよ!!!!!という怒りが作業の原動力になった気がする。

 

 作業にあたってはこの動画を真似た。

【RGエヴァ2号機】100円アイテムでEVA海ジオラマを作る!Make an EVA sea diorama with 100 yen items! - YouTube

 というか、これを見てうぉーんやってみてえーと思っていたところに映画があり、ちょうどよくやる気が湧いてきたというのが正しい。

 

 まずはリボルテック改2号機βを汚す。

 モノ自体は二年くらい前にBDでQを観たら急にUS作戦2号機が欲しくなり、買ってスナイパーライフルを構えた状態で長々飾っていたもの。

 それにしても、リボルテックのつるつるな表面は一体どうすればウェザリングできるのかわからんので色々実験をし、最終的にラッカー系のつや消しクリアを吹いてMr.ウェザリングカラーマルチブラックに落ち着いた。溝がちゃんと掘られているところはリアルタッチマーカー グレー2で墨入れした。

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 片脚だけリアルタイプ。なお下半身は実験台なのでこのままお役御免になった。

 そして全身をウェザリング

 

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 しかし上の方法はPVC無垢面には丁度いいがリボルテックの塗装面にはあまり有効でなかったらしく、しっかり定着して拭き取れなくなったウェザリングカラーによって白いところがちょっとアレになった。いいんだよどうせ大して目立たないから。

 最終的にタミヤウェザリングマスターをエッジに乗せてプレミアムトップコートのつや消しでなんとなく仕上げた。リボルテックのエッジが全然わかんなくて困った試行錯誤の痕跡を感じてほしい。

 続けて賑やかしのプラモを用意する。

 

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 メカコレクションの特殊潜航艇S号と、同じくメカコレクションのVF-171ナイトメアプラス 辺境宙域仕様(マクロスΔ)を使った。積んであったから……。

 部品が別れているところで黒とグレーに塗り分けて白でウェザリング。一応世界観に忖度してUNってシールを張ってる。(幽閉されるネルフ関係者!!!)

 

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 続けて船。アオシマのウォーターラインの海自補給艦おうみを使った。動画で使っていたというのもあるんだけど、確かにRGとかリボのサイズに合う船というと完成して30cmくらいで、世界観的に現代の船じゃないとおかしくて、戦略自衛隊とかもあったし海自の船で、フルハルだと安定感がなさすぎるからウォーターラインで……と考えるとアオシマのおうみしかない。

 船のプラモは生まれてはじめて組み立てたんですけど、マジで組むだけで1週間以上かかり、組んでいる間はもう二度とやらねえ……という思いが強くなる一方だった。

 

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 なんとなく黒だったりサビ茶色が上から下に流れてりゃいいんだろという安易な考えでウェザリングした。全体にウェザリングカラーのマルチブラックを塗ってなんとなく拭き取ってから、リアルタッチマーカーのグレー2と100均のアルコールマーカーのペールオレンジで汚れを描き、上からウェザリングカラーのマルチグレーで覆って馴染ませ……どうすればいいのか全然わからんし、もう二度と船なんか作らないのでわからなくてもいい。

 そして……

 

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 切断。ホームセンターのハンダゴテのコーナーに行ってみたらコテの代わりにナイフをつけられるコンパチ仕様のものがあり、そうそうこれこれって頷きつつ買った。私は花澤香菜の声で喋るアニメの美少女とコンパチ仕様の道具に弱い。

 

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 内側にはなんとなく針金を貼ってそれっぽくし、断面はタミヤのラバーブラックで塗ってからアクリジョンの銀でドライブラシした。なお。切断工作の過程でなんかアンテナっぽいのが一本吹っ飛んでいるが、気にしないことにする。

 

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 おっかなびっくり船を接着し配置を考える。ここで(いや飛行機が無傷で墜落してるのおかしいやんけ)と遅まきながら気づく。

 

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 穴を開けたり切断したり……。

 気を取り直して海を作る。

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 100均のクリアポケットをくしゃくしゃに丸めて広げ、100均の赤い色紙を挟んでベースに貼る。破とQの間に結局何があったんだよ。(絶対アスカと2号機の復活劇あっただろ。ヴィレ決起の時のヴンダー奪取とか加持さんが集めた地球生物の遺伝情報の積み込み中とかに国連軍やネルフの襲撃を受けてマリひとりじゃで手が足りなくなって眠り姫のアスカが封印柱入りで目覚めて旧劇の再演のようなアクションをして我々が絶頂するようなサードインパクトの顛末があっただろ、絶対あっただろ、俺は見たんだ、だからこの海は青ではなく赤なんだ。シチュエーションは旧劇だが世界観は新劇なんだ、いいか、そういうことなんだ、以降上記のことを理解してこの記事を読むように)

 

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 グルーガンで波を作っていく。作った後に失敗だと気づいた。溶けたグルーが固まる前に爪楊枝とかで成形したが、多分少量出したグルーを固まりかけの状態で広げるのが正しい。固まりかけでやるといい感じに白濁してエッジが立った波になるが、溶けた状態で整形するとエッジが立たない。一度実験してからの本番にすべきだった。

 

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 重曹と木工用ボンドを混ぜたもので穴を埋めつつ泡っぽく。

 

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 グルーのエッジ立てに失敗したのでさらに重曹+木工用ボンドを盛っていく。まあこれはこれで。

 

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 ここにグルーガンで船やエヴァから滴り落ちる水を足し、さらに船-グルーとグルー-海の境界に重曹ボンドを盛って、

 

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 無事完成と相成りました。しかし前回のウルトラマンと同じく肝心の主役が傾いてしまった……。

 

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 二の腕に水色のバンダナ(ティッシュペーパーを裂いたものです)を巻いておいた。ほら、改2号機も国連軍に接収されたから出てきてもヴィレのアスカが乗ってるかわからないからそのへんにあったものを咄嗟に巻いて目視でヴィレ側だとわかるようにしたとかそういう、そういうのを観たんだよ俺は観た!うるさいな!

 

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 実はこのシーンって東宝の大プールで撮影してるって知ってました?映像だと一瞬だからわからないけど実は喫水線から下がなかったりする。だからフルハルモデルじゃなくてウォーターラインの模型を使うのが正解なんですよ。しかもこのシーン、劇中ではハワイ・マレー沖海戦(1942年、特技監督円谷英二)で使用された模型のレプリカを使ってるんですよ。特撮博物館の成果のひとつですね~。(うそやで)

 

 雑なところばかりだが作っている自分は非常に楽しかった。誰かが船を組んでくれるならまたこういうのやりたいな。