76 - 202207記録

 胃カメラ検査で逆流性食道炎慢性胃炎が見つかり、胃の中でピロリ菌が元気に繁殖していることが発覚したので、嫌だ嫌だと泣きながらピロリ除菌薬を一週間飲み続けた。2016年に発売されたパック製剤のボノサップである。どんなものかはGoogle検索すれば一発だが、確かによく使われるピロリ菌皆殺しシステムをひとつのパッケージにして売るのはうまい商売だなと思う。ジェネリックに変に切り替えられることもないし。

 定期的に奥歯の詰め物が取れることを除けばあまり医療の世話になったことがないもので、いざ自分が最近の医療の世話になると”やるじゃん…”みたいな感想が出てくる。で、たまに医者に行くと”エムスリーのシステム使ってる…”とか”この医者、厚労省のせいでセルフメディケーション推進文言を言わされてる…!!”みたいな知識と実際の一致があり興奮してくる。

 胃カメラの画質の高さにも驚いた。しかし、胃カメラの画像を印刷するプリンターは家庭用インクジェットプリンタだし普通の印刷用紙なので、診察時に画面で説明された患部がいまいち見えづらかったりする。.jpegで欲しい。誰の胃だと思ってんだお前どこ中だアァ~ンと言いたくなった。(医者は医学部)

 

■今月のヘッビロッテダヨーミュージック

 今月、マジで赤い公園しか聴いてなかった。

open.spotify.com

 猛烈リトミック、名盤すぎる。

 

■観た

 勝手にしやがれ(4Kリマスター)、死刑にいたる病、映画ゆるキャン△、夜を走る、劇場版 GのレコンギスタIV 激闘に叫ぶ愛、劇場版仮面ライダーバイス バトルファミリア、ジュラシック・ワールド/新たなる支配者。今月はゆったり目。

 夜を走るは監督・主演の舞台挨拶回で観た。ありふれた孤独がいかに人を蝕み、つまらない狂気を気取らせるかの話であると読んだが、なんとなく野獣死すべしを彷彿とさせるショットがちらほら。それでいて狂いがどこかユーモラスである。蝕まれた男の疾走に泣くか、バッカじゃね~のと笑い飛ばすか、作品はどちらも許容しているように思う。

 勝手にしやがれは学生時代以来に観た。自分が喫煙者になってみると、ジャン=ポール・ベルモンドのチェーンスモークがカッコよすぎて泣く。今後積極的に真似していこうと思う。

 

■のりもの

 昨今のバイクブームに各社の大型バイクの直営店専売化が重なり、バイク屋のメンテ予約が取れない。自分はホンダドリームを利用しているんだけど、以前は土日のみでも2週間くらいの待ちでメンテ予約ができたものが、今は1ヶ月待たされる。たぶんカワサキも似たような状況になってると思う。

 で、気持ちが萎えて半年点検が3ヶ月くらい遅れてしまい、もう法定1年点検まで放置でいいかな…と考えだし、意を決して工具と油脂を揃えてエンジンオイルを交換(原則半年/回)したりした。DIYの範囲の話だけど、トルクレンチで締め付けトルクを管理するのは、ちょっと興奮する。

 バイクカバーとかスマホホルダーとかが経年劣化してきたこともあり、もういっそ大型に乗り換えたい。でも納期が全く安定しない。CB650Rに乗りたい。でも好みのシルバーがカタログ落ちしてる。等々の悩みを抱えつつ、車の通りのほとんどない峠道を今日ものんびり走るのである。

 

■観た②

 リコリス・リコイルとうたわれるもの 二人の白皇を毎週楽しみに観ている。最近アニメが面白い。アニメはいつも面白い。つまらなくなるのはいつだってお前の方だ。

 

■コラム・夢

 時々人を殺す夢を見る。誰を殺したのかはわからない。だが殺した後の憔悴がやけにリアルなのである。前回は死体を処理していて、今回は凶器を処理していた。手元には拳銃と血塗れのナイフがあり、銃の方は分解してバイクで山中を走りながら藪の中や川へとひとつずつ投げ捨てた。ナイフの方は洗浄してから見えないように包んで捨てた。目が覚めたら、「あ、ナイフはバイクで走った先のダム湖に捨てればよかった」と思いついた。夢占いの類をネットで見てみても、誰かわからない相手を殺してその後始末をする夢が何を象徴しているのかよくわからない。デカいストレスからの逃避願望?

 

■読んだ

 土漠の花、市民のための精神鑑定入門、自分の「異常性」に気づかない人たち、とかとか。以前無料キャンペーンで90巻まで読んだワンピースを最新刊まで読んだり、チェンソーマンを全部読んで2部開始に追いついたり。マキマさんの犬になりてえ。

 ワンピースを読んだのでONE PIECE FILM ZとGOLDをAmazonプライムビデオで観たりした。どうせなら新作のREDに追いつきたいので近いうちにSTAMPEDEも観たい。

 

■新型コロナ(人生)

 仕事と買い物以外で他人と接触しない最強の存在のためか今だ感染の気配がない。というか新しい生活様式の全部が今、または過去の自分の日常なので、ふーん、お前らまだ”そこ”なんだ。という考えが抜けない。コロナのために何か今までにない苦しみを感じたのなら、その苦しみがコロナ以前からの日常である人々のことを少しくらいは考えてもいいんじゃないかと思う。カズオ・イシグロの言う縦の旅行って、「私たちの生活を支えてくれるエッセンシャルワーカー」という想像の及ぶところではなく、普段の日常からは想像の及ばないところを想像しろという戒めではないのか。さすれば圧倒的負である感染症の蔓延から少しでも正のものを得られるようにも思うが、しかし、そんなことは人間に期待をしすぎた考え方であるとも思う。普通に考えれば、自分が苦しい=自分が一番苦しいなわけだし。

 さておき、大型連休のたびにメチャメチャ感染拡大してくれると、実家に帰らない大義名分ができるという圧倒的な利点がある。就職してからは実家に帰っても全部外食したり、滞在期間中ずっと9時から23時まで外出してたりで、完全に実家を無料の宿扱いしていた。年を取るにつれ、両親とのコミュニケーションが加速度的に不快になっていくのである。経済的に独立してしまえば不快を我慢する必要もないというか、思い返すと思春期の反抗を「お前は経済的に独立していない」という正論で押し込められたことがざっくり20年を経てもまだ尾を引いているような気がする。どうせ80-50になれば嫌ってほど顔を合わせることになるんだし、それまではコロナの力を借りて可能な限り没交渉でいようと思う。みんなはこんな大人になっちゃ駄目だぞ。

 人を殺す夢を見るほどのデカいストレスと逃避願望、コレじゃね?

 

■カウントダウン

 ファット・カンパニー Fate/Grand Order フォーリナー葛飾北斎 英霊旅装Ver.の発売まであと数日……のはずが6ヶ月になった。なぜ。