78 - 202209記録

 スマホのAmazonPhotosが1年前の写真をプッシュ通知で通知してくると、去年は結構あちこち旅に出ていたなと思い出す。今年の夏はずっと引きこもりだったので、そろそろまたどこかに旅に出たい。

 ラジオで聞いた話なのだけど、最近のヒットチャートには夏をテーマにした曲がランクインしづらくなっているのだという。言われてみればそんな気もする。で、そのラジオ番組によれば、原因の一つ目はテレビドラマの話題性の低下なのだそうだ。音楽は民放の恋愛ドラマと共にヒットする。しかしテレビの力が弱まっているから、タイアップの曲が一緒にヒットすることも減ってくる。らしい。

 そして二つ目の原因は、「夏」だと感じる期間が伸びていることなのだという。昔は梅雨明けから八月下旬までが夏であり、一年のうちの1.5ヶ月程度だった。その短さが夏の特別さを際立たせる。そして夏の終わりが夏休みの終わりと重なっているから共感を呼ぶ。しかし現代においては、もうGWが明けてから九月上旬までが夏になってしまっている。3ヶ月以上。かつてより夏の期間はざっくり倍になり、特別性も薄れている。加えて暑さの過酷さも強まり、夏のイメージがポジティブからネガティブに転じてしまっている……と、そのラジオ番組では分析されていた。

 ここでNatsu Summer&流線型の7月6日リリースのニューアルバム「サン・キスド・レディー」から1曲お聴きください。

 旅、行きたいねえ…

 

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■今月のヘッビロッテダヨーミュージック

POP ART TOWNからSpotifyが作ったプレイリストの無限周回しかしてねえ。

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■読んだ

 読書メーターを再開したので読んだ本が読書メーターを見るだけでわかってしまう。なんて革新的なサービスなんだ。

 ・虚像の道化師(東野圭吾

 ・入門 犯罪心理学(原田隆之)

 ・麒麟児(冲方丁

 ・禁断の魔術(東野圭吾

 ・沈黙のパレード(東野圭吾

 ・バイアスとは何か(藤田政博)

 ・海をあげる(上間陽子)

 ・錯視の科学(北岡明佳

 あとは岩波の科学の最新号が心理学の再現可能性の話だったので買って読んだりしていた。とはいえ岩波の科学なので、こんな○○効果もあんな××法則も再現性がない!なんてこった!という内容ではなく、発端となった大規模追試プロジェクトの解説や再現性に乏しい研究が世に出る背景の分析、出版後査読システムの解説など至って冷静なものである。インターネットで話題になった記事でわけのわからない溜飲を下げるより我々にはもう少しやるべきことがある。

 科学は客観的な事実の積み重ねで成り立っているという認識は一面では正しく、しかし一面では間違っていて、人文系ほどではないが一定の党派性は存在するものだよな~と思う。たとえば、次のような話が科学の同じ号に書いてあった。

 「確率的な突然変異と自然淘汰によって、種の保存に有利な形質が遺伝する」という考え方を持つ人と、そうでない人がいる。特に日本では専門家でも前記のような考えを(間違った教育が骨身に染みているために)持ってしまい、ポピュラーサイエンスの分野で一般向けに発信してしまっている。これは元を辿ると1960~70年代の今西錦司を中心とする「京都学派」に遡るそうで、この概念が日本の中学・高校の教育に長く残り、一掃されたのは2009年の学習指導要領改訂だった。そして現在まで認識が更新されず、個を道具にして種が存続するために形質を獲得する、という誤った認識を持つ人々が世にあふれているのである。なお、自然選択は地域集団内の個体に対してかかるものであり、種または集団に対してかかるものではない。そもそも、種とは人間が自然界に付したラベルにすぎない……という考え方が、現代の進化生物学のスタンダードである。

 要するに、人間は結構間違えるし、間違いがなぜかデファクトスタンダードになってしまうこともある。そして往々にして、間違ったデファクトスタンダードを後押しするのは、それっぽいことを信じる大衆なのだ。

 

■プラモデル

 今月中には完成するだろうと思っていたHGバルバトス+クタン参型が全然完成しなかった。どうして。

 プレバンから待望のROBOT魂ネリーブレンが届いたので、スミ入れして展示台を作ったりしていた。

 100均の箱に100均のドライフラワー。フラワーアレンジメントってすっげー難しい。詰め込むだけなら簡単なんだけど………

 

 スミ入れが死ぬほどめんどくさくて死ぬかと思った。PVCのロボットフィギュアに効率よくスミ入れする手段ってなんかないものなんだろうか。プラモにエナメルでスミ入れするように水性エマルジョンのシタデルでやればできるもんなんだろうか。

■コラム・ドラム式洗濯機

 突然だがドラム式洗濯機が嫌いだ。高いくせに壊れるから。そもそも、日本の家庭にドラム式洗濯機は無理があるのだ。狭いから小型化しなければならない。小型化すればモーターは小さくなり、軸受けの強度も落ちる。片持ちでドラムを支える以上、軸と軸受けには十分な強度・剛性が必要だが、小さくしなければならないから丈夫さは蔑ろにされる。するとどうだ。標準的な耐用年数は、縦型ならば12年のところ、ドラム式では7年まで短くなる。

 壊れるまでをもう少し細かく記すと、まず、片持ちによる回転の偏心が起きる。すると、撓んだ軸により軸受けが摩耗する。やがて異音が発生し、脱水のたびに本体が大きく揺れるようになる。それでもモーターが十分に高トルクならば無理矢理回すことができるが、負荷が大きくなれば止まってしまう。するとドラムを下ろして軸と軸受けを交換しなければならないが、そんな作業に対応した筐体ではないから、買い換えになる。20万円だ。20万円。縦型ならば5万なのに。4倍の金を出して倍の速度で壊れるものを買わされているのである。パナが悪い。

 では、なぜそんなものを消費者が選択するのか。おしゃれだからだ。なぜおしゃれなのか。ヨーロッパで使われているからだ。なぜヨーロッパで使われているのか。住宅が十分に広く、大型化でき、そして水が基本的に硬水で少量の水でも皮脂汚れがよく落ちるからだ。そもそも日本には向いていないのである。何もかもパナが悪い。

 しかし、パナがそんなことを理解していないはずがないのである。わかっていてやっているに違いないのだ。高くて明らかにすぐ壊れるものを、おしゃれでコーティングして消費者に売りつけ、タイマーが作動するように壊れたら、新機種をまた買わせるのだ。パナ許せねえよ。

 加えて最近は、さらに軸への負荷が強まりすぐ壊れることが目に見えている斜めドラムなんてものまで流行り始めた。最悪である。いくら取り出しやすいからってそれはないだろ。煮ても焼いても壊れない(壊れる)レッツノートと同じメーカーのやることとは思えない。許せねえ。許せねえよドラム式洗濯機

 

■読んだ②

 お前は俺を殺す気か1~5を読んだ。シギサワカヤは健康にいい。

 カレシがいるのに6巻を読んだ。寝取られは健康にいい。

 胸いっぱいの愛をを読んだ。ミキトアモン先生のエロ漫画は健康にいい。

 

■観た

 新型コロナの影響(2年越しに影響が出ている)で洋画の本数が少なく、映画館が遠かった。今月観た新作はHiGH&LOW THE WORST X、ボイリング・ポイント/沸騰、沈黙のパレードの3本だけ。あとTOHOシネマズの午前10時の映画祭で8 1/2(はっかにぶんのいち)を観たり、AmazonPrimeVideoでホラーを観たり。カルト、犬鳴村、樹海村を観た。来月には牛首村がプライム入りするらしいので観たい。

 番組改編期なので録画して観ている深夜ドラマや深夜アニメが続々最終回を迎えている。リコリス・リコイルおもしろかったね。

 ドラマの方はNHK夜ドラの「あなたのブツが、ここに」が年間ベスト間違いなしの大傑作だった。これがなければ量産型リコを一押しするところなんだけど、あなブツが強すぎる。

 

■C100同人誌

 イラスト訓練を一方的に管理監督させていただいている人物の描いたプリキュアのR18本と、実録SNS精子提供の本を買った。あと自然対数の底が無限に印刷されている同人誌とか。コロナ以降お気に入りのサークルがどれもこれも音沙汰なしになってしまっていて悲しい。一次創作エロ同人の方は電子版で買わせていただいているんだけど、ニッチジャンル評論系はそうもいかない。高層画報と洞門シリーズとランディングギアの本の続編を一生待ってる。

 

■健康

 奥歯の詰め物が詰め直して2ヶ月で取れた。

 

■カウントダウン

 ファット・カンパニー 1/7 Fate/Grand Order フォーリナー/葛飾北斎 英霊旅装Ver.発売まであと……4ヶ月!