103 - 202403記録

 弊社よさらば!我が代表堂々退場す!

 退職?エントリ?ってやつは一年後くらいにやるかもしれない。転職先もそれなりに忙しそうだが(忙しくなければ採用はしない)、残念ながら労働しなければ生きていけないしある程度は仕方ない。いうて意味不明な深夜勤務やエブリデイ繁忙期、驚くべき頻度で発生する病欠、36協定を置き去りにする圧倒的残業とかはそうそうないだろうし、(一年後に書くかもしれないが)製造業の正規雇用における最底辺のような業務も経験したので、今よりはマシな環境になるだろうとは思う。あまり期待はせずにやっていきましょう。そんなわけで有給消化とかいう人生の夏休みが始まったが、引っ越しやら退職の諸々やらでなんかそんなに暇にはならなさそう。不動産屋、引っ越し屋、退職書類、入社書類、健康診断、これらが済んだらもろもろの住所変更や駿河屋、車両の処分……名古屋モーターサイクルショーに行けるだろうか。

 

■今月のヘッビロッテダヨーミュージック

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 ベボベのEPを死ぬほど聴いていた。

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 どうしても1曲紹介してえのがこのfishbowlの一雨。fishbowlは静岡拠点のアイドルグループで、メンバーがそれぞれ浜松市藤枝市自治体???)、地元企業やスポーツチームに応援されている謎グループなのだけど、ヤマモトショウの手がける楽曲がどれもこれも歌って踊るアイドルらしからぬもので抜群にいい。今月になって元ラストアイドルの人を含む新メンバー2名が加入して新体制が始まるそうで今後も目が離せない。そもそもアイドルなのにゲストボーカル曲があるのがわからんし、ゲストボーカルでアルバム一枚作ってるのもわからん。そんなアイドルありか??

 

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 そもそもデビュー曲からしてfeat.諭吉佳作/menの方が先だし。諭吉佳作/menといえば東京FMの未確認フェス出身のアーティストで、一雨も諭吉佳作/men版がfishbowl版に先駆けてリリースされていてもうわけがわからん。

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 なんか…”アイドル”ってこういうんじゃないですか?星屑テレパスドラマ化の報をきっかけに久し振りにAKBを聴いてみたらドハマリしてしまった今月リリースの曲なんだけど、御年65歳の秋元康がこれを作詞してるのが恐ろしすぎる。

 

■読んだ

逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』

市川沙央『ハンチバック』

芦沢央『罪の余白』

笹本祐一ミニスカ宇宙海賊2 黄金の幽霊船』

笹本祐一ミニスカ宇宙海賊3 コスプレ見習海賊』

笹本祐一ミニスカ宇宙海賊4 漆黒の難破船』

九段理江『東京都同情塔』

後藤リウ『小説 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM (下) 』

 

 芥川賞作品は発表されるたびに文藝春秋を買って読む(すぐに読むとは言ってない)ようにしてるんだけど、ハンチバックの迫力が世にあるすべてのPCネタ文学を蹴っ飛ばしている気がする。スクラップ・アンド・ビルドに足りなかった有無を言わさぬ圧倒的なパワーがハンチバックにはある。なんか、PCネタ文学、プラグマティズムとリアリズムに欠けていて、自分がコレクト側であることへの言い訳のような文字列がやけに紙幅を取ってて、でも(弱者とされる側の人々が持つ)ポルノスティックな欲望は叶える、これならエロマンガの方がマシなんじゃねえのかってくらいの醜悪さを感じることがあり、自分はあんまり面白いと(優れているとも)思っていない。嫌じゃ、わらわは左傾化しとうない。もちろん右傾化したいわけでもない。全然関係ないけど先日高校時代の知人がフェミニスト社会学者と戦う正義のアンチフェミツイッターアカウントになっていると人づてに聞いて、まれによく聞く実家に帰ったら親がYoutubeでインスタント右翼になってたやつってこんな気持ちなのかなって思った。

 

■徘徊

 永野護展を見に角川武蔵野ミュージアムまで行ってきた。

 一番驚いたのはツァラトウストラ・アプターブリンガーの特徴である頭部の前向き二本ツノによく似たデザインがサンライズ採用直後に描いたバイファムのデザイン仕事で既に見て取れることだった。時代が下るにつれ最初期には顕著だったスター・ウォーズの影響から徐々に脱却して唯一無二の作風になっていくのが面白い。L.E.D.ミラージュからツァラトウストラ・アプターブリンガーで一番変わったのはなんだかんだ言っても(Xウイングのようだった)色使いだよなあ。色しか見えないデザインの素人ですまない。

 いのまたむつみのイラストはちょっと写真に撮れなかった。かくいうわたくしも宇都宮比瑪さんに”救い”を感じていた時期がありましてね。

 

 要塞?ってなる角川武蔵野ミュージアム。所沢というと西武のイメージがあったが、武蔵野線東所沢駅が最寄りになるところざわサクラタウン周辺にあまり西武色(東京近郊で盛んだった鉄道・住宅地・商業施設の一体開発)は感じられない。区画整理された住宅街ではあるものの、西武池袋線新宿線が交差し西武所沢SCを持つ所沢とはまるで雰囲気が違う、最近の子育て世帯に向く穏やかな街という印象だった。サクラタウンが公園と隣接していることやマンホールに比較的最近の角川作品のビジュアル(FSSの帝騎マグナパレスもあり)が描かれていることもあり、角川が街や公共に奉仕しているような雰囲気である。路線が路線なので消費しに行くなら車を使うか、武蔵野線で大宮なのだろう。するとそごうと高島屋で西武ではない。

 しかし漫画家が多い東京西部へのアクセス性を考えると人生どうでも飯田橋、九段下、神保町、水道橋エリアより効率がいい気もする。自分が角川社員だとしたら都心に通うより所沢で職住近接して飯田橋はたまに行くだけくらいの方が性に合いそうである。もっとも東所沢周辺、単身者にはかなり暮らしづらそうな環境だが……

 

■観た

・一月の声に歓びを刻め(監督舞台挨拶)

・コヴェナント/約束の脱出

デューン 砂の惑星 PART2

オッペンハイマー

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2回目)

 ガンダムSEED FREEDOMおもしろすぎる(2回目)。オッペンハイマーと続けて観たんだけど、オッペンハイマーが来たるべき相互確証破壊の時代への恐怖で締めて終わった直後に4桁パスワードで核ミサイルが飛び交うろくでもない世界観のガンダムSEEDを観ることになるので味わい深さが格別だった。DUNEじゃなくてオッペンハイマーとコラボすべきだったのでは?

 

■かつや

 ホル玉とロースカツの合盛り。結構人気だったらしく売り切れで食べられないことがあった。ホルモン側は甘味噌炒めで、いつもの甘辛タレとちょっとだけ違う感じ。この櫛形でない切り方をした玉ねぎはかつやではわりと珍しいものである。玉ねぎの食感を残し、嵩を減らさない程度の加熱に留まっているため、玉ねぎとホルモンの容積を比べるとたぶん玉ねぎのほうが多い。TierAです。

 関係ないけどホルモン炒め定食って振れ幅が非常に大きいと思う。まず野菜とホルモンを炒めるのか、ホルモン+香味野菜程度で付け合せが別にあるのかで大きく分岐して、それぞれに塩系・醤油系・スタミナ系・味噌系で分岐する。炒めに入る野菜も肉野菜炒め同様のキャベツありか、ニラレバ炒め系のもやし主体かの違いがある。ホルモンも牛もつと豚もつで違うし、豚もつは更に下茹での有無で分岐する。そしてホルモン炒めを出す定食屋の類はだいたい写真付きメニューのような丁寧なものは置いてない。ちなみに自分の自宅最寄りの中華屋が出すホルモン炒めはホルモンのみ+付け合せ型・下茹でなし豚もつ・スタミナ系の味付けである。もちろん、玉ねぎとホルモンだけで付け合せがとんかつなのはかつやでしか見たことない。

 

プレミアムバンダイ

 引越し先が決まっていないのにいくつか予約を入れてしまった。住所変更を忘れないようにしないと死ぬ。

102 - 202402記録

 あまりにも破滅的な労働のため、お転に職することにした。今度の職場は実家から在来線圏内である。バイクはともかくクルマは維持できそうになく、どちらも一旦手放しバイク置き場のある物件を探して遊びのCB系と下駄車のカブ系を2台持ちするような生活にしていこうかなと考えている。最近は夜勤からの4時間残業で日の出や新聞配達と競争したり早朝出勤からの15時間労働とかが常態化しており、これでシャインブレイカーと名高いジョーシのパワ・ハ・ラなどが始まったら人生が破壊されかねず、逃走経路が確保できて本当によかった。

 

■今月のヘッビロッテダヨーミュージック

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 Spotifyを使い始めてから好きになったPOP ART TOWN、菅原圭、TOMOO等の新曲が並び、ちょっと楽しい一ヶ月だった。ただ音楽を語る言語を持たないので自分はこういう系統ののこういう特徴を持つ音楽が好きだと分析できず、その手のスキルのなさに腹立たしさを感じ始めた。音楽理論?っていうのか、そういうのにちょっと手を出してみればいいのか。亀田音楽専門学校みたいな内容がまとまってる本とかないんだろうか。動画の方がいいのか、それともアコギを一本買ってみればいいのか、わからん。

 

■観た

トーク・トゥ・ミー

仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲイン

・市子

・ボーはおそれている

ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突

 

 現部署への異動から祝日は基本的に出勤、土曜日も気安く出勤になり、夜勤もあるのでなかなか映画館に通うのが難しくなってしまった。それでも仮面ライダーウルトラマンは気力体力を振り絞って観に行っている。5歳児なので…

 

■読んだ

・伴名練(編)『日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙 』

幽遊白書全巻

 

 すべてがもうだめになると一番先に削られるのは活字を読む時間なんだなあ

 

■のりもの

 前述のようにカブ系を1台買おうかなと考えている。

・候補1:スーパーカブ110(109cc、5.9kw[8.0PS]/7,500rpm、67.9km/L、302,500円)

・候補2:クロスカブ110(同、同、同、363,000円)

・候補3:CT125ハンターカブ(123cc、6.7kw[9.1PS]/6,250rpm、63.7km/L、440,000円)

 

 14ccの差だけどハンターカブの方が低回転寄りで余裕のある走り、クロスカブの方が高回転で頑張って走るような感じになるっぽいのがわかる。クロスカブはリアがドラムブレーキで、フロントがステムまで通じていないカブらしい作りになっている一方、ハンターカブはリアもディスクで、ステム周りの構造は普通のスポーツバイクと同じでカブとは名ばかりな感じである。車体剛性は明らかにハンターカブの方が上で、少しでも倒すとハンターカブの方が快適なんだと思う。でも使い方としてはゲタ車でキャリアに箱をつける感じにしたいし、クロスカブの方が向いてる気がする。

 それはそれとしてCB650Rに乗りてえ…

 

■コラム・生活

 最近弁当を作り始めた。労働時間が不安定になって昼休憩(夕方、または草木も眠る丑三つ時)の時間に街が寝静まっていて食事にありつけないという実存的な問題の一方、生活が不安定になることへの抗いの象徴としての機能を弁当に持たせようとする意図もある。しかしそもそも、弁当というものは自分で作るとコスパが悪いという信念の下、弁当を作るという行為そのものを自分は憎んでいる。手作り弁当なんてものは手間をかけられる側の人間が自分で自分を慰めながら恩や感謝を押し売りするためのハラスメントデバイスであると断言する。しかし上記のような事情から作らざるを得ない。

 そんな信念と実存のコンフリクトを解消するべく、週末に1時間ほどかけて一週間分の弁当を作り、すべて冷凍庫に放り込み、毎日保冷バッグに入れて持ち出し職場の冷凍庫に入れ、昼休憩(夕方、または草木も眠る丑三つ時)に職場の電子レンジで解凍して食べることにした。一週間同じメニューだし生のものは入れられないが、そもそもよく考えれば千切りキャベツやきゅうり、プチトマトのような生野菜を次亜塩素酸や温水消毒もせずに素手でべたべた触って湿気のこもりやすい容器に入れ、一定時間常温保存してから再加熱もせずに食べるなんて危険極まりないことを好き好んでやるほうがおかしい。加熱殺菌するか菌が増えにくい温度帯での保管を徹底するべきである。おかしいのは世の中の手作り弁当文化の方だろ。そもそも手作り弁当って不衛生じゃないか?たまにカエルが混入することがニュースになったとしても絶対食品工場で作られたものの方が安全だし健康にいい。

 基本的な弁当の構成は、米の上に①油脂とタンパク質②食物繊維③卵の三品とした。要は三色丼である。鶏そぼろ、ほうれん草のおひたし、炒り卵みたいな。開始直後はオイスターソースで味付けしちゃお★などの色気を出していたが、塩気は米に盛って保管することで米に移行して抜ける(浸透圧)ため、ナイーブな考えは捨てて焼き肉のタレで炒めた豚挽肉やら辛口の塩鮭やらになってきた。塩分を多少多く摂取することになるが、元来90-60の超低血圧なので知ったことではない。ここに時々冷凍食品などを織り交ぜバリエーションを出したり、ほうれん草・ニラ・小松菜・豆もやしなどの加熱調理することで単位体積あたりのセルロース量を稼げる野菜(プチトマトとブロッコリーをdisっているんだよ、伝わるか?色味だけで偉そうにしてるカスの弁当野菜どもがよ)を適宜組み合わせて飽きないようにしている。容器は一定以上の耐熱性能がある100均タッパーで、バランやアルミカップの類いはあるだけ邪魔だし製造および洗浄の工程が増えるし、電子レンジでの再加熱の妨げとなるから使用しない。あんなものをせっせと使って弁当詰めるやつは全員アホ。そのカスみたいなアーティスト感覚を家事に持ち込むのを即刻やめろ。等々考え、存在しない敵との熾烈な戦いを潜り抜け、どうにか自分なりのコストパフォーマンス感覚に合うスタイルを探索し、ここ2ヶ月ほどでようやくルーティーンとして回り始めた。回し始めると、安全衛生・容積・製造時間・洗浄時間・栄養バランス・量・味などの制約の中で高い満足感を得るための試行錯誤が俳句を詠むようで結構楽しい。製造業かよ。泣きました、私は製造業の労働者です。

 

■プラモデル

 作れるわけがないだろ。

 

■花粉症

 今年もキた。今も人の形を失いながら身体中の穴という穴から粘り気のある液体を垂れ流している。毎年花粉症が始まると去年購入したアレグラの余りを部屋中ひっくり返して探し、なぜか見つからずにドラッグストアに走ることになるのだが、昨年生活環境の大幅改善を試みた(大型のメタルラックを設置して室内の整理整頓をした)結果、今年はすんなり見つけることができた。整理整頓清掃清潔しつけ!整理整頓清掃清潔しつけ!整理整頓清掃清潔しつけ!整理整頓清(フェードアウト)

 

■徘徊予定(願望)

 永野護展に行きてえ。

101 - 202312, 202401記録

 適性やスキルセットを一切考慮しない非人道的な異動に伴い心身に猛烈なストレスがかかり、また1月はいきなり時間外労働時間が45時間を余裕で越えたため人生が破壊されつつある。その部署に入った社員が必ず3年以内に退職する常時大炎上部門であり、慢性的な業務過多と過去の成功例にだけ目を向け(これまで大丈夫だったから大丈夫でしょ、前は優秀な人たちがいたけど今はいないからな~仕方ないな~~、なんで誰も残ってないんだろ、わかんないなあ…)、「賢者は失敗に学び、愚者は成功に縋る」を地で行き、意志決定の場から現実が消滅して改善へ向けたモノの投資を怠り、人的投資の逐次投入で単3電池のように人を使い捨てることで正常を装う環境である。すなわち、3年前に交換した電池が切れた(先任がメンタルブレイクで退社した、同時に後追いで数名の退職者が出た)ので新しい電池を急いで入れる必要が生じ、しょうがない、お前が行け!と白羽の矢が立ったのだ。完全に貧乏くじである。何かしらの精神疾患に苦しめられる数年後の自分がはっきりと見えるため、早いとこどうにかしなければならない。前部署の時、あまりに酷いので過去にせめてこれはなんとかしろよ、できるだろとその大炎上部署の運営に口を出したり、経営者にお前が一番自分の目で見るべきはあそこだよ、浄化された報告を会議で聞いて満足してんじゃねえよ的に直言したこともあり、こんなことなら黙っとけばよかったなとか、自分が女だったら絶対この異動なかったなとか様々なことを考える。

 

■今月+先月のヘッビロッテダヨーミュージック

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 12月は忘れらんねぇよばかり聴いていて、1月はyonigeのアルバムやSaucy dogのミニアルバムをヘビロテしていた。

 

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 どうしても1曲ご紹介してえのがこれ。2014年に京都で結成され、2018年から東京に活動の場を移していたインディーズバンド・ベランダの6年ぶりの新曲である。「京都から来ました、ベランダです」の挨拶がその筋にはちょっと有名だが、最近は細々とライブ活動をしているだけで新曲のリリースが途絶えていた。様々なインディーズバンドと同じくこのままメンバーのライフステージ移行とかをきっかけに解散してしまうのかな……と思っていたところの新曲でとても嬉しい。シンプルだけど情景がありありと浮かぶ歌詞を脱力系のボーカルが歌い上げるテイストはこれまで通りのベランダで、しかし時を経て「でたらめくらいが楽しい」「また振り出しに戻る」という歌詞が刺さる。素直すぎず痛すぎず、かつてと同じいい具合のサブカル感の中にほどよい大人の余裕も感じられるのがたまらない。

 

■観た

 異動の影響で気が沈み、また心身の余裕もなくなったので、今後は映画館に行く頻度も激減することが予想される。

・首

・私がやりました

仮面ライダーTHE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦(以上12月)

・カラオケ行こ!

・アクアマン  失われた王国

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

・哀れなるものたち(以上1月)

 

 メッチャ減ってる、減りまくり。

 ガンダムSEED FREEDOMおもしろかったね。ファウンデーションは結構ちゃんとファウンデーション(第2の方)だった。しかし銀河帝国再興=人類が繁栄を取り戻すために精神感応力を使って1000年前に立てた計画に沿うよう世界を裏から操るような設定だった第2ファウンデーションガンダムSEEDの世界で翻案されると高潔な英雄に催眠術をかけて戦犯へと堕落させるような描写になってしまうのは少し惜しいなと思う。SFの世界にも流行廃りがあって、今はAIであるようにガンダムSEEDの頃はヒトゲノム計画やクローン羊に影響された遺伝子ネタブームだった、というか、廃れ始めた遺伝子ネタブームの最後の大ヒットがガンダムSEEDだったような記憶がある。DESTINYの頃にはハイプサイクルの幻滅期で、だからデスティニープランが視聴者の目にアホっぽく映ったのかもしれない、などと思い出しつつも、映画はメチャクチャ楽しく観た。なんだよあのアスラン・ザラ。カッコよすぎだろ。

 

■読んだ

・ジョナサン・ゴットシャル『ストーリーが世界を滅ぼす――物語があなたの脳を操作する』

・友利昴『エセ著作権事件簿: 著作権ヤクザ・パクられ妄想・著作権厨・トレパク冤罪』

・小川哲『君のクイズ』

アイザック・アシモフ『第二ファウンデーション銀河帝国興亡史〈3〉』

・伴名練(編)『日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族』

・クラウディア・ゴールディン『なぜ男女の賃金に格差があるのか:女性の生き方の経済学』

・澤村伊智『アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿』

 

 ノーベル経済学賞クラウディア・ゴールディンの著書が面白かった。エリートについてひどい差別が概ね解消された現代においてもなお男女の賃金に差が生じるのは女性と女性の間、子持ちとそうでない人の間に差が生じているからで、子供を持つと女性が仕事をセーブしがちであること、さらに長時間の労働によって単位時間当たりの賃金が上がる(グリーディジョブ)ことから夫婦がケアの負担を分担するよりも一方に寄せる方が合理的になることが原因、的なことが論じられている。専門性とマニュアル化・分業化が両立している(グリーディジョブでない)例として薬剤師が挙げられていた。自分の腹から出てきたものに時間を注ぎたくなるのは当たり前だし、一方で専門性とマニュアル化・分業化がどんな業界でも両立可能とは思えないし、これどうにもならないんじゃないっすか?

 

■徘徊

 年末年始を使って姫路~尼崎~神戸へ行ってきた。最大の目的は年始から解体されるというかんなみ新地最後の姿をこの目で見ることで、せっかく兵庫県に行くしついでに姫路城とか見ておくかっていう旅行である。

 昼・昼・夜。いらっしゃいませの看板が切ない。往事は飛田新地のようないわゆるちょんの間形式で営業していたらしく、間口の狭い建物が一区画に密集している。阪神尼崎の駅前から商店街を抜けた先に位置しており、商店街は駅からパチ屋・ファストフード→飲み屋→スーパー・個人商店→かんなみ新地という順番になっていた。訪問したのは大晦日。もちろんエロいことする場所としてはほぼ完全に死んでおり、女の子はいない。しかしやり手ババアらしき人の姿はちらほら。猫に餌をやる老婆がいた。ちょんの間の受付だったのだろう1階で地元の老人たちを集めてスナックのようなことをしている店が一つあり、暗い路地に明かりを投げかけていた。それとなぜか沖縄そばの店。

 年始には神戸新聞などから解体の開始が報じられており、気合い入れて足を運んでおいてよかった。

 尼崎市が順次物件を取得して解体するのだとか。似たような事例で知られる横浜伊勢佐木の黄金町の置屋街は現在アートギャラリーや狭小住宅に作り替えられており、まあ、あんまり流行っていない感じだった。任天堂創業者一族の資本が入るという京都の五条楽園は一体どんな姿になるのだろう。負の歴史を消したい気持ちはわからんでもないけど、痕跡が見えなくなるまで浄化してしまえという乱暴なやり方には首肯できない。保存して資料館を作れと言うつもりはないけど(やっているところはある)、この世に黒塗りしていい事実などないわけで。ああだこうだと考えながらそのへんの飲み屋でホルモンとモダン焼きを食いながらシャリキンを飲(や)って、宿に戻って紅白歌合戦を見て2023年は終わった。

 尼崎に行く前に姫路にも行ったのだけど、せっかくの姫路、城を見るだけでは勿体ないので赤線地帯跡へ足を運んだ。梅ヶ枝という場所で、姫路駅からは歩いて30分くらいだったと思う。帰りは疲れてバスに乗った。

 エリアの入口は見事なS字カーブになっている。

 

 ネットには数軒の写真が上がっているが、自分が今回(2023年末)確認したところ、現存する遺構は町の集会所になっている建物の隣にあるこれだけである模様。素晴らしい保存状態だった。

 

 これはエリア北側の川で見つけた風情ある光景。

 その後は尼崎から神戸へ移動してコミケ帰りの戦士(彼は絵を描いたら飲酒をしてもいいとする縛りを設けて飲酒制限と画力向上を成し遂げようとしており、不可思議な経緯で自分が彼の飲酒・描画収支を監理監督している)と会って異人街を練り歩き、そして帰りの新幹線に乗車中に石川の地震が起こった。一度訪問したことがある金沢市茶屋町あたりの遊郭遺構が真っ先に心配になったが、輪島市の方で街の景観に貢献しているとして市の指定を受けて保存されている元遊郭の建物が倒壊してしまったらしい。災害はよくない。

 

■プラモデル

 デミバーディングとデミトレ武器セットをパチ組し、ザウォート・ヘヴィをバラして組み込んだりして最強デミバにしようかなと思っていたら1月が終わっていた。一方HGライジンフリーダムガンダムと水星の魔女拡張セットが届いた。もう終わりだよ終わり、積む場所がない。

 

■かつや

prtimes.jp

 食べてきた。

 申し訳程度に添えられたかまぼこに圧倒的年始を感じる。飛ばしてるねえ……

 

■資格

 年に一度のつらい風習、TOEICを受験した。異動の影響でやる気が地に落ちており、前回(835)からどこまで落ちるか楽しみである。今月はなんだか資格フィーバーで有機溶剤作業主任者の資格も取った。労働安全衛生!労働安全衛生!労働安全衛生!(フェードアウト)

100 - 2023買ってよかったもの

 このしょうもないブログも100記事になり申した。今後ともよろしくお願いします。

 

■カエルのZIPPO

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BM5DYR8S/

 以前に使っていたジッポの板バネが死んだので買い換えた。やはりカエルに限る。

 

ジョジョリオン全巻

https://www.amazon.co.jp/dp/B009PL86IS/

 Kindleで珍しくジャンプコミックスのセールをやっていたため購入。面白いし、何をどうすれば面白いかをわかっているけど常に予想外のことを起こすような絶妙な面白さだった。追跡から迎撃に切り替わったところはちょっと読む手が震えた。

 

タニタの温湿度計(TT-559)

www.tanita.co.jp

 住まいが低層集合住宅の最上階で夏場は恐ろしいほどの高温になるんだけど、じゃあ何度だよってのが数字に出ると面白い。平気で38℃とかになっている。最近のように残暑が厳しいと外は快適なのに室内はエアコン使わないと死ぬような気温になっていることがしばしば。何事も数字になるってのはいいことである。

 

■Ankerの体重計

Eufy Smart Scale C1www.ankerjapan.com

 数字になると面白いシリーズ。体重計に乗る習慣がないので温湿度計と一緒に夏頃のAmazonのセールで買った。これで温泉やスーパー銭湯、年に一度の健康診断以外で体重を知る手段を手に入れた。スマホにデータを転送してくれて、専用アプリで推移が見られるのが面白い。最近の体重計ってすごいね、体脂肪率とか測れるし…

 

■PS5とアーマード・コア6

www.armoredcore.net

 火を点けろ、燃え残った全てに。

 寝食を忘れてゲームに熱中するのは久し振りだった。これに合わせてPS5も買った。PS4 Proもろくに動かしていないが、そういうことは気にしてはいけない。いいんだよアーマード・コアなんだから。

 

デイトナの簡易メンテナンススタンド

www.daytona.co.jp

 バイク用品。タイヤを外せるようなしっかりしたスタンドは邪魔だし、そもそもタイヤ交換はお店に任せる、でもチェーンメンテは必要だから後輪を浮かせてくるくる回せると楽…という多くのバイカーの需要を見事に捉えた商品。愛用している。これまでは自宅駐車場で押して輪乗りしながらちょっとずつグリス差してたので、もう作業効率が段違いになった。

 

デイトナのバイクカバー

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07CWSYBZ1/

 Amazon限定商品らしくデイトナ公式サイトに案内がない。ていうか異様に安い。なんなんだ。

 価格はともかく、ミラーをひっかけるところが黒くなっているのと、フロント赤リア黄色のチェーンロック穴がついていて前後がわかりやすいのがすごく便利。バイクカバーって折り畳んだものをよいしょと広げながらかけるから前後を間違えがちなんだけど、これなら間違えない。細かいけど技ありの工夫で非常にありがたいものだった。生地が薄いからそんなに長持ちはしなさそうだけど、雨風に晒される消耗品だし高いの使ってもしょうがない。

 

■中華エアコンプレッサー

PROFIX NITRO-COMP ニトロコンプ V1 オイルレスエアコンプレッサー【予約商品;2024年1月上旬発送】raywood.jp

 以前使っていた充電式コンプレッサー+ハンドピースのバッテリーが壊れたことをきっかけに購入した。Amazonのセールで13846円。今はコンプレッサーもこんな手頃な価格で手に入るんだなっていう感動がある。秋冬で水を吹きにくいこと、1/144ガンプラ程度の小さいパーツを単色で塗装していることから今のところ特に不満なく使えている。ホースやジョイントは1/8インチの規格のものであれば問題なく接続できると思う。ただもっと面積の広いパーツへのスケモっぽい黒立ち上げ塗装や迷彩・グラデをしたくなるとハンドピースごと更新が要るような気がしている。ナデシコのプラモがどっかからまた出たら考える。

 

■逆作用タイプの塗装棒

shop.yellowsubmarine.co.jp

 これのおかげで摘まめるピンやダボのないパーツでも両面テープや真鍮線を使わずエアブラシ塗装できるようになった。ガンダムの頭につや消しクリア吹くときとかマジで死ぬほど便利なので買うといい。

 

■SHFキングジョー

tamashiiweb.com

 神戸港絶対破壊ロボことキングジョー。ロボット怪獣だとSHFの関節構造が逆にリアルに見えるのがいいなと思う。再販品でようやく手に入れられて本当によかった。なお来年はプレミアムバンダイからSHFバルタン星人が届く。

 

 以上買ってよかったもの10選。たぶん来年は絶望的な残業・深夜勤務増で部屋が荒廃して無駄な買い物が増えると思う。

99 - 作ったプラモ2023

 今年のプラモデル一覧。年末にすごい総括記事が上がる。

 

■作った編

・HG ディランザ

 グエルセンパイにケイベツされながらも規程ギリギリまで短くしたツノのやつを作った。珍しくやる気が出て合わせ目消しやモールド彫り直しまでやったので、今年最初の一体であるこれが結局今年一番手を掛けたプラモになった。アクリルマジックリン拭き取りでのスミ入れとハイキューパーツデカールでのドレスアップをこれで初めて実践してみて完全に味をしめた。

 

・HG ガンダムエアリアル

 ティターンズカラー。一方的に殴られる痛さや怖さを教えてやる。これを作ってやっとエアブラシ塗装の楽しさに目覚めてきた。

 

・MODEROID インベル

 プラモデルのいいところは組み立てるとどういう形をしているかわかること(絵心が皆無であり、2次元の絵ではなく立体物がないと形が実感できない)だと思うけど、インベルは形がわかって驚くことの連続だった。パチ組。

 

・HG ザウォート・ヘヴィ

 パチ組。そのうちミキシング素材にしようと思ったまま手つかずになっている。

 

・HG ドラグナー1 リフター1装備タイプ

 塗装なしつや消しと汚しだけ。シールドの1が色分けされてるのにかなり驚いた。

 

・EG RX-93FF νガンダム

 塗装なしで汚しだけ。最後までどう汚したらいいのかわからなかった。

 

・Figure-rise Standard ウルトラマンゼット オリジナル

 ガイアのスターブライトジュラルミンがかーなーりーウルトラマンの銀色なことを知った。これ左肘関節塗装し忘れてません?

 

・HGCE フォースインパルスガンダム

 ここからエアコンプレッサーを導入して塗装の楽しさがわかってきた。脳味噌アクシズ落としなので地味なモノトーンに赤系差し色、つまりνガンダムの色しかカッコいいと思えない。

 

■買った編

・HG YF-29 デュランダルバルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)フルセットパック

HGUC ペーネロペー

・Imaginary Skeleton モササウルス

・HG ゴーストガンダム

・HG ガンダムデスサイズヘル

・Figure-rise Standard ウルトラマンゼット オリジナル

・HGCE フォースインパルスガンダム

・EG RX-93FF νガンダム

・HG デミバーディング

・HG デミトレーナー用拡張パーツセット

・HG ザウォート・ヘヴィ

・HG ダリルバルデ

・PLUM 叢 -MURAKUMO- A.R.K. クラウドブレイカー01 リニューアル Ver. 

・HG ヒュッケバインMk-II

・FULL MECHANICS ガンダムエアリアル

・MODEROID ファフナー・マークアレス

・MODEROID ビッグオー

。MODEROID インベル

・HG ガンダムベース限定 ガンダムMk-II(21st CENTURY REAL TYPE Ver.)

 

 バランスシート、崩壊…

98 - かつやフェアメニュー2023(ほぼ)全品実食レポ

 かつやが好きで、はっきり言ってオタクレベルである。特に気が触れたようなフェアメニューが大好きで、登場するたび店舗に足を運び、胃袋を破壊されている。そんなわけで2023フェアメニュー全部食べました報告と、かつや攻略に役立つ初心者向けTier表を掲載する。なお、大小ある場合は小、定食と丼がある場合は定食にて喫食した。

 

■発売日 商品名 (バリエーション:税込み価格)

 

■2023/01/13 ふわたま白カツ丼(梅:715円、竹:869円)

 かつや2023正気枠その1。2022年は重山つら美より激重のデミチキンカツで始まったが、2023年の先頭打者は打って変わって牡蠣醤油が爽やかに香る、白だしの「とじないカツ丼」だった。かつやなのに薄味で、緑と黄色が目立つ異常事態である。もっとも、信じられないくらい分厚い卵と、いつものように巨大なロースカツのおかげでボリュームは満点。これで梅、竹は一体どうなってしまうんだ。フェアメニューが見せる意外性が珍しく(本当に珍しく)正気の方向に作用したふわたま白カツ丼は、『今年のかつやは一味違う』と印象づける一皿だった。

 

■2023/02/10 牛すき焼きとチキンカツの合い盛り(丼:858円、定食:968円)

 日本全国1000万人のかつや者が待ちわびた牛すき焼きが5年ぶりに復活した。なお、5年前の価格は丼で税込み637円であり、物価の高騰を実感せずにはいられない。とはいえそこはかつや、以前よりも牛肉の量が明らかに増えてボリュームアップしている。ボリュームアップをやめろ。普通ファストフード系のすき焼きは玉ねぎ、うどんなどでかさ増しするのが定番だが、かつやは気が触れているのでそんな情けないことはしない。かつやの甘い、メチャクチャ甘い割り下がチキンカツの衣に染み込んで膨らみ経時的に地獄になっていくが、それもまたかつやである。

 

■2023/03/10 鶏だんごとチキンカツの合い盛り(丼:759円、定食:869円)

 かつや2023の狂気枠その1。鶏だんごと言われたら、普通は鳥のひき肉とつなぎや野菜を丸めて茹でるか蒸すかしたものを想像するだろう。しかしかつやは衣をつけて揚げてしまう。なぜ衣をつけて揚げてしまうのか。実はこれがかつやの巧妙なトラップであり、プレスリリースに掲載されている商品画像はトマトソースで団子の全体が覆われていたため、衣をつけて揚げていると認識して事前に覚悟を決めることが難しかったのだ。上げ底容器や内容量減によるステルス値上げが目立った2023年においてボリュームの逆詐欺をする、これがかつやのかつやらしさである。一方で欠点もあり、この軟骨入り鶏だんごは、そこそこ巨大でかつそこそこ頑丈な衣に覆われているため、非常に食べづらい。だが、この問題点への回答が年末に示されることになるとは、この時のかつや者たちには知る由もなかったのである――。

 

■2023/04/05 タレカツとうま煮の合い盛り(丼:759円、定食:869円)

 ササミカツが思ったより巨大であることに目を瞑れば、まっとうに美味しいかつや2023正気枠その2である。八宝菜も天津飯も醤油+オイスターソース系が好きな方で、この五目うま煮の味付けも非常に好み。これで鶏もものチキンカツやロースカツだったら重すぎるところ、脂身のないササミが好相性。ただ、このサイズが2つも丼に乗ったら平野レミ世界観になってしまうことが少し気になる。定食でよかった。煮物系メニューの合盛りはだいたいいつも衣が汁を吸ってどんどんボリュームアップしていく地獄なのだが、これに限っては片栗粉で強めにとろみがつけられていて吸われにくく、最後まで美味しく食べられる。喫食後半でもぶよぶよでない部分が残るためソースでの味変も可能。縦に長すぎてうま煮に沈まない部分が多いだけのような気もするが。フェアで終わらせるには惜しい、恒常メニュー化してほしい一品だった。

 

■2023/04/28 デミチーズハンバーグカツカレー(836円)

 6万食限定で登場した謎の刺客、ハンバーグカツカレー。メンチカツと違うのかと思って食べると、なるほど衣の中から工場で作られたハンバーグ特有の味がする。デミグラスはカレーに混ざってやがていないも同じになり、これなら恒常メニューのカツカレー梅(759円)の方がマシではと考えてしまう。そもそも、かつやのカレーはあまり美味しくない上にカツ丼より高い。感謝祭の時は元の価格が一番高くお得幅が大きいためカツカレーが注文しがちで、その度にかつやのカレーに失望するのがかつや者の定番である。そして感謝祭時期のかつやは混んで吉野家コピペ状態になるため敢えて避けるようになると、かつや者免許皆伝である。ともかく、このメニューは今ひとつだった。そもそもどこからハンバーグかつなどという珍妙なものが、6万食限定で湧いて出たのか。アークランドサービスの各ブランドでハンバーグを扱っていそうなものは見当たらないし、限定数量も6万とは他と比べて極端に少ないし、謎である。

 

■2023/05/10 かつやの海苔弁(869円)

 かつや2023狂気枠その2。カレーの器に米、キャベツ、適当な揚げ物をドカドカ載せた地獄のメニューである。普段のフェアメニューはタレ類で緩和される揚げ物の重さがご覧の通り容赦なく襲いかかってきて、レモンを使わなければ死んでしまう。かつや者は唐揚げへのレモンを嫌うタイプが大半だが(ソースはない、卓上にはある)、このレモンに関しては好判断である。焼け石に水だが。またこのハムカツがね、ハムカツだけでも重いのに間にポテサラが挟んであってメチャクチャ重くてね、軽く食べられるようにと配慮したか申し訳程度に乗ってるタルタルソースも、そもそもタルタルソースって卵+油やんけという現実を叩きつけられるわけで、たいへんにつらい。それでも白飯で緩和しながらならば食べられると思うじゃん? この海苔の下にはハチャメチャな量のおかかが入ってて、米食ってんのかおかか食ってんのかわからんのだ。そもそもカレーの器に海苔弁って何。2022/05/12の大人様ランチも大概だったがこれもなかなかキツい。年始に感じた正気の予感が次第に薄れ始める初夏の怪物だった。

 

■2023/06/09 豚カルビ焼肉とチキンカツの合い盛り(丼:869円、定食:979円)

 キミ宣材よりチキンカツがデカくないっすか? 5月末の価格改定により少し値上がりしたかつや2023フェアメニュー第7弾。豚焼肉は2022/09/16の『ロースカツと豚焼肉の合い盛り』以来の再登板だが、業務スーパーの冷凍品のように塊になった薄切り肉から業務スーパーの冷凍品特有の味がしてタレまで業務スーパーっぽかった前回に比べて焼肉部分が大いに改善されていた。それはともかくチキンカツがデカすぎる。2022/11頃からこのチキンカツとおそらく同じものを用いた『ねぎ味噌チキンカツ定食』と『タルタルチキンカツ定食』が恒常化しているが、それぞれ825円である。フェアメニューの価格設定バグってません? デカく見えるのは写真だとチキンカツの一部が豚肉で隠れているからで、かつやはまたも逆パネマジをやってしまったことになる。味付けはいつものかつやらしい甘み強めの濃い味で、茶色・濃い味・ボリュームで攻める王道フェアメニューだった。

 

■2023/07/07 とんこつチキンカツ丼(通常:869円、チャーシュー増し:1089円)

 かつや2023狂気枠その3。多くの人が星に願いを託す七夕に、思い出すのもおぞましい怪物が誕生してしまった。かつや者としてはこういう時こそチャーシュー増しに挑まねばならないとも考えたが、大人の事情(無理だろ、常識的に考えて)で通常にした。”増し”ともやしの存在感から二郎系を意識したのかと思いきや海苔、メンマとナルトで中華そば感を出し、しかし紅生姜で豚骨感も出していく闇鍋状態で、そもそもラーメンではなく丼。ラーメンライスの麺抜きと思えば別に問題なく食べられるだろ…という事前の予想は普通に裏切られた。タレが思った以上に豚骨醤油ラーメンのタレなのである。それもスーパーで売ってるチルドラーメンのスープみたいな。普通ああいうのは湯で薄めて用いるが、あの原液が米の上にかかっているのである。合うか? 合うか? 合わねーよ! ラーメンスープの原液なのでほとんど油をまぶしている感じであり、そこにチキンカツまで乗っている。一度胃に収めたものが食道までせり上がってくる感覚を久しぶりに味わった。泣きました、私は慢性の逆流性食道炎です。とはいえ時にはこのくらい遊び心があってこそのかつやである。こんなものを企画した人間とハンコ押した人間のツラを拝んでみたい。2022年の『カツ煮冷やしそば』に勝るとも劣らぬ狂気のメニューだった。

 

■2023/08/18 ネギねぎラー油のロースカツ丼(梅:759円、竹:924円)

 2023/08/21でかつやは25周年を迎えたそうで、事実上の25周年記念メニューがこのネギねぎラー油のロースカツ丼だった。7月の悪夢が嘘のようにうまい。2種類のネギのそれぞれに異なる食感と香り、そしてラー油タレがロースカツに絡んでいい意味で刺激的な変わり種の美味になっていた。カツ自体にもだし醤油タレ(かつやのタレカツの味)で味付けされており、とんかつソースでこってりいただくのとは異なる新鮮な味わいがある。さらに白飯の上に敷かれた鰹節で旨味が追い討ちされる。う~んイノシン酸! これも恒常メニュー化してほしい逸品だった。これでポン酢だと米との相性が今ひとつになるところだし醤油とラー油なのがすごくいい。7月の悪夢からの反動でなおさら素晴らしいものと感じたのかもしれないが。ところで白髪ネギと青ネギ、どちらがねぎでネギなのだろうか。

 

■2023/09/15 秋の海鮮フライ定食(979円)

 秋の恒例、牡蠣と海老の海鮮フライ定食。これが登場すると秋の訪れを実感する。しかし去年から値上げすると同時に仕様変更があった。牡蠣と海老の数は変わらずイカフライが増えたのである。正直去年はかつやにしては物足りない量(至って普通の常識的な食事)だった。やはりかつやとしても思うところがあったのだろうか。2023はかつやらしいパンチのあるボリュームだった。イカフライがまた肉厚でやわらかでうめーんだ。

 

■2023/10/06 牛バラ焼きとロースカツの合い盛り(丼:869円、定食:979円)

 これもかつやらしい甘めのタレで炒めた肉とカツのコンボ。ロースカツと牛カルビなので脂と脂で非常にボリューミーだが、大ぶりな玉ねぎの甘みでいい具合に緩和されてとてもうまい。この写真は牛肉でロースカツが隠れて(牛肉でロースカツが隠れる、これを幸福という)いて真のボリュームがわからないが、できればロースカツは小さい方がいいのだが……まあそこはかつやなのでこちらが胃袋を広げて対応していくまでのこと。他のフェアメニューがイカれているため、これのボリュームは至極まっとうな程度である。しかし豚カルビとチキンカツを6月に、牛カルビと豚ロースカツを10月にというのも容赦がない。鶏→豚→牛の価格序列を考えれば鶏と牛を組み合わせてもいい気がするのだが。チャームポイントはししとう。アニメ美少女キャラの謎髪飾りのようなワンポイントで、茶色いとは言わせないぞと自己主張している。茶色いが。

 

■2023/10/23 麻婆チキンカツ丼(梅:759円、竹:924円)

 喫食失敗。関東ローカルだったらしく、近所の店舗で取り扱いがなかった。ぐやじい。店舗限定ってわけもなく哀しくなりません?

 

■2023/10/27 天津飯チキンカツ(丼:759円、定食:869円)

 かつやフェアメニューはいつもタレの類が多すぎるが、今回はちょうどいい量だった。というのも卵が非常に分厚く巨大で、チキンカツも巨大なのでちょうどいい量になってしまうのだ。そのタレは以前の五目うま煮と見た目が似通っているものの味付けは異なっており、甘酢餡である。酸味のおかげで比較的食べやすい……と思いきや見ての通り野菜がない。グリーンピースしかない。付け合せのキャベツすらない。卵何個分なのかにわかに判断できない巨大な卵焼きとそれに隠されたいつもの大型チキンカツのおかげで動物性タンパク質を食っているという実感がものすごい。せめて上にネギでも載せてくれればいいものの、ご覧の通りのカニカマ、タンパク質である。タンパク質にタンパク質を被せてタンパク質をトッピングしたものと書くとなかなか恐ろしい。決してまずいわけではないのだが、あまりのタンパク質っぷりに食事後半には胃の内容物が食道まで逆流してきた。

 

■2023/11/17 タレカツ(丼:869円、定食:979円)

 茶色すぎるだろ。『タレカツ』というシンプルなネーミングから繰り出される揚げ物の山、山。右からヒレカツ、エビフライ(2本)、鶏ささみカツ(2枚)である。せめてささみは一枚にしないか? 五目うま煮の時といいささみは2枚じゃなきゃ駄目なのか? 笹瀬川佐々美か? そんな感じでちっともリトルではなく人の胃袋をバスターしてくるタレカツ定食だが、だし醤油系の味付けが真っ当に美味しいので困る。幸い千切りキャベツの山があるし、3種のうちひとつが軽いエビフライであることも奏功し、この量でもそこまで苦ではない。でもこれ、長物が4つだし、丼にしたら平野レミ世界観になる。ちなみにこの定食は恒常メニューの海老、ヒレ、メンチカツ定食と同価格である。メンチからささみにサイズアップしてタレまでついて同価格、やっぱりフェアメニューの価格設定はバグっている気がする。

 

■2023/12/13 味噌チキンカツ(丼:759円、定食:869円)

 1年を締めくくるかつや2023最後のフェアメニューは、茶色通り越して…………黒い! 味噌ダレに揚げ物が沈み、時間が経つにつれ衣がどんどん味噌ダレを吸って膨らむ。チキンカツはいつもの一枚ではなく、一口大(それにしてはデカいが)に切ったものをそれぞれ揚げている。そして一見すると区別がつかないが、一番手前の2つは鶏つくねと説明されている。だがこれの正体は3月の『鶏だんごとチキンカツの合い盛り』に入っていたものと同じである。つくねとだんごで表記が変えられているが、いずれも等しく鶏ひき肉に軟骨を混ぜて衣をつけて揚げたものである。違いはひとつ。12月のものは、半分に切ってから味噌ダレに沈めて提供されているのだ。おかげで食べにくさが解消されており、サクサクすぎて硬い衣で口の中を切ることもない。ただ、味は、濃い。普段と違うチキンカツと過去品の流用となると、何か在庫処分的な内部事情を感じるが、なんであれ美味しくいただくのが我らかつや者である。

 

 以上、かつや2023フェアメニューのほぼ全品実食レポを記した。1ヶ月に1回以上かつやに通う生活をしていたことになる。たびたびかつやに通うとオペレーションが見えてくることもあり、合い盛りの場合は合い盛り定1丁と呼ばれていたり、フェアメニューは昼時間の提供数に制限があるものの14時でリセットされるため13:55分に入店すると品切れを告げられがち、かつ後から隣に座った客の注文は通って悔しい思いをするなどの気づきを得た。

 今年も『カツ煮冷やしそば(2022/09/02)』に匹敵する狂気である『とんこつチキンカツ丼』が登場したことを嬉しく思う。我々かつや者はね、うまくてボリューム満点のものだけじゃなくてね、たまには誰がどうみても変で食べてみてもやっぱり変なフェアメニューをね、むしろそれこそをね、楽しみにしてるようなところがあるんですわ。

 

■Tier表

S:ふわたま白カツ丼、 タレカツとうま煮の合い盛り、ネギねぎラー油のロースカツ丼

A:牛すき焼きとチキンカツの合い盛り、豚カルビ焼肉とチキンカツの合い盛り、秋の海鮮フライ定食、牛バラ焼きとロースカツの合い盛り、タレカツ

B:鶏だんごとチキンカツの合い盛り、天津飯チキンカツ、味噌チキンカツ

C:デミチーズハンバーグカツカレー、かつやの海苔弁

D:とんこつチキンカツ丼

 

 ライバルに差をつけろ!

97 - 202311記録

 スマートフォンGoogle Pixel 5a(5G))が突然死した。ググってみると同機種にはよくあるトラブルらしく、レポートのような物も多数上がっている。サポートに問い合わせてみたところ、自分の個体は2021年12月に購入したもので、24ヶ月保障の23ヶ月目だったので無償で代替機を手配してくれるらしい。結果的にはお得だったようなそうじゃないような……。

 そんなわけで手配待ちの今、2010年頃に懐かしのクソスマホIS03を入手して以来のスマホなし生活を送っている。最近は主にニュース閲覧と出先でのカメラ代わりにしていたとはいえ、スマホがないとなんだか不安である。110番や119番への通報という究極のセーフティネットへのアクセスが遠くなったことが一番の理由なのだが、スマホがなかった頃に感じていなかった不安に苛まれるとは完全に依存じゃあないかとびっくりした。LINEはやってないし(個人情報流出があったな、ざまあみろ)、電話帳には1件も登録していない(時々困るが継続していきたい)から差し迫った困り事があるわけでもないのだが。

 Pixel5a(5G)はいい相棒だったが、きちんと提供されるAndroidのアップデートが悪さをしたんじゃないかと想像している。最近、特にカメラを起動した時の挙動が不安定になっていた。新型Pixelの目玉機能だったカメラ周りの強力なAI機能がAndroidのアップデートに伴って旧型ハードへ無理に(時間差で)実装されたことで齟齬が起こったような気がするのである。それにしても何もしてないのにスマホ文鎮化って、それこそIS03みたいな最初期の国産クソスマホみたいなことが、まさかOS開発元の純正ハードで起こるとは。何が嫌って新品と交換するのはいいけど文鎮になってるからデータの削除ができないのが嫌。これまで古いスマホリスクヘッジのため中古に流すこともせずメチャクチャに破壊して燃えないゴミに捨てていたんだけど、これができないことへの不安が強い。お願いしますよォGoogleさん。ちなみにスマホを破壊するのは結構気持ちいい。破壊の時の手応えを求めてなるべく金属筐体の製品を選んでいたくらいだ。破壊したくて定期的に買い換えていたようなところがある。

 

■今月のヘッビロッテダヨーミュージック

 例によってリリースレーダーから拾った今月の新曲プレイリストをどうぞ。

open.spotify.com

 

 徐々に調教が進んだSpotifyによって全然知らないアーティストがサジェストされることが増えた。もちろん無名のアーティストであることが多いんだけど、時々TikTokで発表されてSpotifyでも絶大な人気、みたいな、タワレコの視聴機やラジオのヒットチャート、ましてテレビの音楽番組では絶対に触れられないアーティストの曲が出てくることがある。

open.spotify.com

open.spotify.com

 ライブハウス→タワレコ・ラジオ→TVの経路が崩壊して動画サイト起点になった時もまだCDからタワレコ視聴機→テレビみたいなメジャー化経路が生き延びていたように思う。でも今や発表・評価・人気拡大が全部ネットで、しかも利用する年齢層が限られるアプリ内で完結しているわけで、時代の変化を実感する。熱狂するファンからすれば鬱陶しいだけの評論家おじさんの排除が時代と共に進んでいるともいえるけど。若手アーティストのちっさい箱でのライブって、なぜかどうみてもその音楽の対象じゃないし関係者でもない後方腕組み評論家おじさんがいたじゃないですか。今の我々?そんな…

 好きなアーティストだと赤い公園パスピエタワレコ視聴機(ここでいうタワレコは必ずしもタワレコに限らず、店員の一押しを視聴機で聞かせるレコード店全般のことを指す)で出会ったし、H ZETTRIOYoutubeだった。キャッチアップできていたのはそこまでで、ニコニコのボカロPからはもうメジャー化した上澄みを吸うだけだったのに今度はTikTok、これは苦しい。NHKのVenue101とかで垣間見ることもあるけど、ああいうのってDon't Trust Over 30どころか凱兄ちゃんがおじさんの世界観じゃないですか?苦しくないですか?一生忘れらんねえよだけ聞いてていいですか?戦う時は一人だァ~~~~

 

■のりもの

 ミラノショーで発表された新型CB650Rにメッッッッッッッッッチャ乗り換えたい。

EICMA速報!2024年Honda期待のニューモデルを一挙ご紹介!【Honda2024新車ニュース】

 コレ。両サイドのラジエターシュラウド?の形が変わってフレームを際立たせるデザインになったのがすごく好み。CB400Fourを彷彿とさせる美しい4気筒の排気系は変わらないし、ヘッドライトが最近のドゥカティ・モンスターみたいに倒れた(直接の参照先はCB1000R)のもネオスポーツカフェのコンセプトにマッチしていてすごくいいと思う。ていうかオシャレと不気味の合いの子なのが好き。

 日本にどのカラーが入ってくるのかわからないけど、HondaUKのウェブサイトを見るに4色展開らしい。

Honda | CB650R | Street | Naked Four-Cylinder

 1. マットガンパウダーブラックメタリック

 2. パールスモーキーグレー

 3. マットローレルグリーンメタリック

 4. キャンディクロモスフィアレッド

 この中だと3>2>1>4の順で好き。Eクラッチは、まあ、そんなに要らないし、+5万円くらいなら考えてやろうかなって感じだけど。実車が見てえ。

 

■読んだ

今野晴貴ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』

今野晴貴ブラック企業2 「虐待型管理」の真相』

・佐藤究『QJKJQ』

・バリー・マイヤー『民間諜報員(プライベート・スパイ)世界を動かす〝スパイ・ビジネス〟の秘密』

・船山信次『史上最強カラー図解 毒の科学 毒と人間のかかわり』

柴田勝家『クロニスタ 戦争人類学者 』

・バリー・マイヤー『ペイン・キラー アメリカ全土を中毒の渦に突き落とす、悪魔の処方薬』

アイザック・アシモフファウンデーション銀河帝国興亡史〈1〉』

アイザック・アシモフファウンデーション対帝国 ―銀河帝国興亡史〈2〉』

 

 ガンダムSEEDファウンデーションという名前の新組織(国家)が登場すると聞いて、ちょうどKindleでセールをやっていたので買ったファウンデーションが滅法面白い。ブックオフで買い集めた文庫本が実家にはあるはずなのだけど、残念ながら実家は軍の衛星砲と殺人ドローンに監視されているので立ち入れない。読み返すと多くの発見がある。イオリア・シュヘンベルグってハリ・セルダンだよなーとか、ミュールの軍ってニュータイプニュートロンジャマーで攻めてきてる感じだよなーとか、様々経験を積んだ上での元ネタ探りの面白さなのだが。SEED FREEDOMのファウンデーションは(出ている情報を見る限り)ユーラシア連邦スカンジナビア王国が吸収合併したような感じだけど、度重なる戦火で交配した世界の再興のために先進的な科学技術を蓄えて将来の覇権を狙うみたいな立ち位置なのだろうか。でもSEED世界においてはターミナル(ファクトリー)と三隻同盟がそんな感じだし、でもファウンデーションは辺境惑星ターミナスだし…

 

■徘徊

 ゴジラ-1.0のロケ地のひとつが浜松市だった縁で、東名浜名湖SAにてゴジラコラボイベントが行われていた。

 これはゴジラ唐揚げ丼。竹炭を入れて黒くしているらしい。とてつもないボリュームだがこれは通常盛り(唐揚げ8個)で、ゴジラ盛り(唐揚げ16個)もある。誰が食うんだよ。ゴジラ

 

 SA内の浜名湖を望む芝生にゴジラの足跡が。立入禁止だがわんぱくなキッズたちに踏み荒らされていた。掃海艇での船上のシーンが遠州灘浜名湖ロケらしいけど、相模原に上陸!のシーンがここだったような気がする。確証はない。

 

 浜名湖周辺は最近オタク化が著しく、北側奥浜名エリアは前述のゴジラ、南側弁天島エリアは渚園キャンプ場を中心にゆるキャン△の聖地化している。写真はもはやゆるキャン△グッズ専門店と化している渚園の受付にて撮影。下手なアニメショップより品揃えがいい。私は左の子(土岐綾乃、浜松在住、コンビニバイト、愛車はホンダ・エイプ100)が好きです。ゆるキャン△3期大井川遡上編楽しみだね…

 

■観た

ゴジラ-1.0

・月

・マーベルズ

・アンダーカレント

・翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~

春画先生

 

 スターサンズっすねという感じの月、ディズニーマーベルっすねという感じのマーベルズ。ゴジラ-1.0は牧歌的な戦後観がエンタメ性の高いゴジラを題材にしたことであまり気にならなくなっている。ゴジラはあくまで神木隆之介演じる敷島のトラウマであり、戦争による多くの死=日本人のトラウマとはあまり重なっていない(それはGMK)。もちろん日本がもたらした死の因果応報の要素は皆無である。そういうところが牧歌的で、しかし盛り上げた期待を裏切らない話の段取りが上手い(予想はしやすいが)のであまり気にならないのがすごい。作戦って想定通りに進まない方が面白いんだよ。

 他、Youtubeの公式配信で観ていたVガンダムタイムレンジャーを最終回まで完走した。クールが変わってサンライズのチャンネルでアウトロースターが再開され、東映ではV3に続いて仮面ライダーXが始まり、ガンダムチャンネルではガンダムXが再開される。自発的に観ようと思うと一生観ないとはいえ、追い立てられるとなかなか大変である。

 

COMIC快楽天

 俺自身が春画先生になることだ――

 思うところあり、COMIC快楽天2014年10月号(電子版配信開始)からの膣内射精率やコンドーム言及/登場/使用/ゴムフィニッシュ/ゴムなし外出し率などを調査している。保守的であるならば膣内フィニッシュが基本だが、最大手であるがゆえに革新を行える快楽天ならば時代が下るにつれて膣内射精率が下がりセーファーセックス率(生でハメない)が高まるのではないか?と推測した。また、最大手であり最先端の快楽天ではリアリズムを導入することによる新しい面白さ(エロさ)の探求が行われている、という実感を裏付けるデータが欲しかった。

 年内にどうにか一次調査を終わらせたい。野望としては、2024年10月号で10年分のデータが集まるため、COMIC快楽天コンドーム10年史として同人誌か何かにしたいなと考えている。ちょうど冬コミの時期だし、一回コミケにサークル参加ってやつをしてみたかったし。

 今は2019年10月号から急に強くなった消し=コンドーム視認性の低下に苦しめられている。なんで毎日毎日一生懸命目を皿のようにしてエロマンガを読んで結合部のコンドーム有無を確認してカウントせにゃならんのだ。

 

■プラモデル

 劇場版を前にガンダムSEEDを復習していたら急にSEEDのプラモデルを作りたくなり、量販店に行ったらちょうど再販されたHGCEフォースインパルスガンダムが並んでいたので買ってしまった。許さんぞバンダイナムコホールディングス、お前の商売にこんなにも簡単に乗せられる消費者がいるんだ…

 インパルスは昔のHGも作った覚えがあるんだけど、色分けやプロポーションが格段に進化していてちょっと感動。フォースシルエットの翼は色が足りないけど平面だからマスキングもしやすいし、気が向いたら塗装してみようかなと考えている。どうせならエクスインパルスの色とか、フリーダムと戦ってボロボロになった姿にしたい。

 

■徘徊(予定)

www.kobe-np.co.jp

 解体まで間がないので年末年始にかんなみ新地を見に行くことにした。