84 - 202301記録

 202212記録をサボってしまった。

 

82 - 赤線遺構、玉ノ井を歩く - baby portable log

81 - 2022年成人向けコミック雑誌(成コミ誌)サンタコス表紙絵調査 報告書【2022/12/25追記】 - baby portable log

 

 赤線記録とサンタコス表紙絵率調査をもって代えるということで。少なくとも1記事/月のノルマは達成できたからよしとする。今年も継続していきたい。

 

■今月のヘッビロッテダローミュージック

 年末年始から今日に至るまで無限に結束バンドばかり聴いていたような気がする。ぼっち・ざ・ろっく!、面白かった。

open.spotify.com

 

 結束バンドを聴いていたら忘れらんねえよのことを思い出し、これもよく聴いていた。

open.spotify.com

 特にバンドやろうぜが好きです。

 

ongakudaisukiclub.hateblo.jp

 音楽といえば2022年分もこの記事を楽しみにしていた。自分の2022ベストアルバムを選ぶなら、

ポルカドットスティングレイ『踊る様に』
・POP ART TOWN『ART MUSEUM』
・TWEEDEES『World Record』
三月のパンタシア『邂逅少女』
H ZETTRIO『kazemachizuki』

 くらいな感じ。あんまり掠らなかった。でもこの記事を見ると好きで聴いてたはずのアーティストの新譜を結構知らなかったりして、Spotifyをメインにしたアンテナってなんかいまいちだなと思ったりする。新しい音楽との出会いメインで、フォローしてるアーティストの新曲情報配信とかあんましてくれないみたい。そういう機能あるのかしら。

 

■健康

 年末に玉ノ井を歩き回り、その翌日に洲崎(木場のあたりにある赤線跡)を歩き回ったら完全に膝が破壊された。新宿で左脚を引きずりながら歩き、マツキヨで膝サポーターと鎮痛剤を買う怪しい男になってしまった。

 自分の身体が破壊されると、多目的トイレや駅のエレベータのありがたみに気づかされる。膝が急に痛くなってサポーターを着けたいとか、鎮痛剤を塗りたい時って、もう多目的トイレに入ってやるしかない。バリアフリーは大事だし、階段しかない施設への憎しみがつのるばかりだった。

 そして11月から発症していた円形脱毛が年始にかけて悪化した。現在頭部の6カ所に脱毛がある。さすがにヤバさを感じて皮膚科に行き、毎日薬を塗っている。人のハゲを笑うな。

 円形脱毛になるのは初めてではなく、思い出せる限りで同規模(親指第一関節くらいの大きさ)の円形脱毛は三回発症している。一回目は大学時代にバイトを始めた時、二回目は就職活動、三回目は労働でビジネスホテル軟禁生活を送っていた時。全部労働が悪い。健康に暮らすには労働を辞めねばならない。猫、または犬になりたい。

 

■読んだ

 202212~202301で。

冲方丁『アクティベイター』

・上間陽子『裸足で逃げる 沖縄の夜の少女たち』

・林智裕『「正しさ」の商人 情報災害を広める風評加害者は誰か』

・鈴木 忠平『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』

永井荷風『濹東綺譚』

・リュック・ベリノ『0番目の患者 逆説の医学史』

・石川幹人『超心理学 封印された超常現象の科学』

・ロバート・コルカー『統合失調症の一族 遺伝か、環境か』

佐藤正午『月の満ち欠け』

・レジー『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』

・木下斉『まちづくり幻想 地域再生はなぜこれほど失敗するのか』

・古谷田奈月『フィールダー』

・上野正彦『法医学事件簿 死体はすべて知っている』

・川名壮志『記者がひもとく「少年」事件史 少年がナイフを握るたび大人たちは理由を探す』

 

 最近はノンフィクション嗜好が強まって、小説を読んでもあまり夢中にならなくなってきた。マルドゥックシリーズは新作を読むたび脳味噌が焼けるような興奮があるんだが。

 でも図書館に行くようになって、読書週間がだいぶ戻ってきた。ハードカバーは買っても読まないから文庫、文庫を買っても積むから電子、iPadが重いからKindle Paper Whiteと推移して、2週間で返却期限が来る図書館でハードカバーを借りて読んだりしている。最初に戻っている。何事も締め切りがあるってのは大事である。

 

■観た

・MEN 同じ顔の男たち

・ブラックアダム

ラ・ブーム

ラ・ブーム2

・あのこと

・マッドゴッド

仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル

・THE FIRST SLAM DUNK

・RRR

ペルシャン・レッスン 戦場の教室

蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE

・ケイコ 目を澄ませて

 

 寒くなって血が騒ぎ二輪を転がしていたりしたので映画館が比較的遠い年末年始だった。何かを得るには何かを犠牲にしなければならない。

 年末年始で印象に残ったのは、やっぱりラ・ブームのデジタルリマスター2本かもしれない。ソフィー・マルソーといえば007の悪役だったので、こんな可愛い時期(当時13歳)もあったのかと驚いた。それと観た映画館の環境が悪かった。年末に新宿のシネマカリテで観たんだけど、待ち時間に主題歌がマジでエンドレス無限キャタピラー再生されていて開演前から脳が完全にラ・ブームされる。そんな状態で観たらどんな映画でも傑作になるっつうの。

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 ある世代にとってはいい意味でトラウマものの挿入歌なのだとか。あるいは食傷という悪い意味で。そもそも「ブーム」ってのはフランスでいうホームパーティやブロムのような若者たちに一般的な出会いイベントなのだそうだ。つらい風習である。で、ズンチャカドンチャカした音楽が流れている会場で、アンニュイになってるオンナノコがちょっと気になるオトコノコに後ろからスッとヘッドホンを被せられて、この曲が流れて恋が始まっちゃうっていうシーンが当時メチャクチャに受けて伝説になったらしい。

 

www.youtube.com

 Youtubeにまさにそのシーンが転がっていた。確かに今見ても極めてエモーショナルである。たぶん、30代~40代の日本人からすると岩井俊二の『打ち上げ花火~』におけるForever Friendsに相当するんだと思う。

 

www.youtube.com

 

 世代ごとに世代をブチ抜く青春映画体験ってのがあるんだろう。たぶん5年後には『君の名は。』と前前前世がそのポジションに収まっている。

 そんなわけで(Filmarksの記録が正しければ)2022年に映画館で観た映画は76本だった。だいたい例年80本前後に落ち着いている。

 

■のりもの

 冬はバイクのバッテリがすぐ死ぬ。ここ最近は血の騒ぎを感じてバイクで浜名湖を一周したりしている。ルートにもよるが60kmほどになり、1時間程度で回れるので休日のひとっ走りにちょうどいい。チャリやスゴいスポーツカーで走っている人もよく見かけるし、路面にはサイクリングコースの案内があったりする。海は冬に行くに限る。冬の海には、夏に海に行きそうなやつが見当たらないのがいい。

 今のバイクに乗り続けてもうすぐ丸7年になり、そろそろ乗り換え時である。だがいまいちこれと決められる新車がなく、乗るならこれがいいという旧車は旧車すぎて難しくなっている。HAWK11(デカすぎる)とCB650R(ネオすぎる)とCL500(もうちょいパワーが欲しい)とSV650X(もうちょい楽に乗りたい)とXSR700(ヤマハはカス)の間で無限に迷っている。ホーネット派生のクラシックが出るならそれで決まりなんだけど。

 

■プラモデル

 ちまちまHGディランザを作っている。デザイナー刑部一平氏の俺ディランザっぽくしたいなーと思っているがいつになったらできあがるのかわからない。そうこうする間にもHGエアリアル、ファラクト、モデロイド数体が積み上がっている。とうとうHGペーネロペーまで届いた。そろそろ限界なので腹を括って駿河屋するしかないかもしれない。

 

■徘徊

 12月は新しいタイヤを履いた車で日本平を走りつつ、2023年3月で閉館する東海大学海洋科学博物館・自然史博物館に行っていた。

 ダイナソーの骨。ディプロドクスとタルボサウルスが対決してるみたいに組まれててすごくよかった。

 

 海洋科学博物館の方はバイオミメティクスロボットが多数展示されていて面白かった。面白かったが、がらんとした館内で虚無い動きをしているロボットが多数並んでいて、たまに子供がわーー!!って近づいてきて、なにこれ…って顔してまた走り去って行く光景はなかなら心に来るものがある。閉館もやむなしなのかもしれない。

 

 こんなんが山のようにあって、ボタンを押すとモソモソ…って動く。これは確かグソクムシ模倣だったような…。

 

 いつか必ず南海トラフ巨大地震が起こる土地柄、津波模型があったり。湾内に桟橋みたいな堤防がひとつあるとある程度津波の進行を抑えることができるってのが見所らしい。

 

 東海大学自然史博物館近くの海水浴場に面した無料駐車場からの富士山。冬は空いてるので愛車と富士山を一緒に撮影したい時とかにいいかもしれない。/^o^\フッジッサーン 

 

 猫は可愛い。

 

 年末は東京に行ってスカイツリーに登ったり、前述の通り赤線巡りをして膝が壊れたり、靖国神社遊就館でユニークな歴史認識を拝見したりしていた。

 これはすみだ水族館の錦木千束と井ノ上たきな。

 

 年始からは浜名湖周回とかばかりであまり遠出をしていない。

 初詣はバイク神社として知られる大歳神社に行ってきた。鐵馬御籤というバイク(スズキ・カタナ)の形をしているおみくじがその筋には有名である。

 

 こんな。

 

 輪っかにしてハンドルバーなどに取りつけられるお守りも売っている。一体何HRCあるいはCBR1000RR-R Firebladeなんだと言いたくなるトリコロール色は限定品らしい。お守りに限定品とかあるんだ。

 さすがに年始だったためかひっきりなしにバイカーが訪れていた。今年も無事故無違反で楽しいバイクライフをやっていきましょう。

 

■カウントダウン

 ファット・カンパニー Fate/Grand Order フォーリナー/葛飾北斎 英霊旅装Ver.の発売まであと………………7ヶ月!!!(延期した)

83 - 2023年1月19日報道 大阪 女児性的暴行事件の報道を比較する

www.jiji.com

 

 本件、報道各社によって背景の報道内容が異なるため、消える前に記録を残し、後日閲覧可能にしておくことにした。動機は、性犯罪とポルノの関係を断定的に語られること、またそれにより、主に成人向けコミックにおいて表現が萎縮し、真に迫った表現が自粛せざるを得なくなるまたは禁止されることへの強い危機感である。

 前提知識として、日本には時事通信社共同通信社のような、自社の新聞媒体を持たずに各社に記事や写真を提供し、その対価を得る事業を行う通信社と、通信社から提供を受けて自社の新聞媒体を用いて報道する新聞社がある。同一の事件に対する報道でも、新聞社は、通信社の記事をほぼそのまま紙面にするところと、独自取材の内容を追加するところに二分される。そして後者の内容には、その媒体の編集指針や読者層のニーズが反映される。殊に今回のような、『漫画の影響を受けて犯罪を行った』と取られる事件の場合は、そこに各社の思想や党派性が反映されるため、我々市民は平時に増して報道を注視すべきである。

 なお、現状の報道からは、『漫画』のタイトル・媒体も不明であるし、『犯罪』のうちどの部分に影響を与えたのか、また容疑者のその供述が妥当であるのかも全く不明であり、不用意な判断や憶測は厳に慎むべきである。漫画じゃなくてCG集かもしれないし、雑誌掲載作品かもしれないし同人誌かもしれないし、18禁かもしれないし全年齢かもしれない。影響を受けたのはカッターナイフを使う部分かもしれないし、ターゲットかもしれないし、押し入る手順かもしれないし、その前段階のストーキングかもしれない。繰り返すが、曖昧な情報に基づく憶測の発信は慎むべきである。

 また、本記事はあくまで各社の報道内容の比較が目的であり、その思想・党派性の糾弾は目的とせず、比較対象とする箇所を最小限のみ引用するに留める。同時に、容疑者(被告)への攻撃も目的としないため、記事引用で実名が含まれる場合は伏せ字に置き換えた。

 

時事通信社

www.jiji.com

表題:性的暴行容疑で26歳男逮捕 女児10人、帰宅後狙う―大阪府警

閲覧日時:2023/01/20 22:12

漫画への言及:なし

参考引用:容疑を認め、「一人で留守番している女の子を狙った」などと話しているという。

備考:通信社。

 

共同通信社

www.47news.jp

表題:女児10人に性的暴行疑い 男再逮捕、入念に下見か

閲覧日時:2023/01/20 22:20

漫画への言及:なし

参考引用:府警によると「被害者が言うならそうです」と容疑を認めている。

備考:通信社。

 

朝日新聞社

www.asahi.com

表題:女児10人に性的暴行などの疑い 逮捕の26歳男「成人だと通報が」

閲覧日時:2023/01/20 22:20

漫画への言及:なし

参考引用:容疑を認め、小学生の女児を狙ったのは「成人女性だと抵抗され、通報されるかもしれないと考えたから」と供述しているという。

備考:共同通信社からの記事に自社取材内容を追記したと思われる。

 

朝日新聞社

www.asahi.com

表題:留守番する女児10人に…性的暴行容疑などで男を逮捕「漫画まねた」

閲覧日時:2023/01/20 22:26

漫画への言及:あり(成人向け漫画

参考引用:容疑者が長いときで約1年にわたり準備していたと確認。女児を待ち伏せし、玄関ドアを開けたところで室内に押し入るなどしていたことから、現場の防犯カメラの設置状況も下見し、周到に計画していたとみている。●●(伏字は本記事作成者による)容疑者は「大学生のころに読んだ成人向け漫画の内容をまねた」と供述しているという。

備考:有料記事。1本目と同じく共同通信社からの記事に自社取材内容を追記したと思われるが、わざわざ2本目の記事を出して「漫画まねた」という見出しを追加している。『成人向け漫画』と書かれている。

 

毎日新聞

mainichi.jp

表題:性的暴行の疑いで26歳を送検 計10人が被害か 大阪府警

閲覧日時:2023/01/20 22:33

漫画への言及:なし

参考引用:●●(伏字は本記事作成者による)容疑者は「成人女性は抵抗して通報するかもしれないので、女児だけを狙った」と容疑を認めているという。

備考:記事配信時点で起訴されたため、容疑者から被告になっている。見出しは被害者の多さを強調するものになっている。

 

産経新聞

www.sankei.com

表題:帰宅直後の女児狙い性的暴行 6年で被害10人 逮捕された26歳男の悪質手口

閲覧日時:2023/01/20 22:36

漫画への言及:あり(アダルトサイトで見た漫画

参考引用:●●(伏字は本記事作成者による)容疑者は「大学生のころ、アダルトサイトで見た漫画の内容をまねした」と供述している。

備考:産経らしい扇情的な見出し。確認する限り、「アダルトサイト」と漫画を見た経路を特定している報道は産経のみだった。時期を「大学生のころ」としているのも同様。

 

■読売新聞

www.yomiuri.co.jp

表題:小学生女児10人に性的暴行、元病院職員の男を逮捕…保護者不在時を狙う

閲覧日時:2023/01/20 22:29

漫画への言及:あり((わいせつな内容の)漫画

参考引用:被告は容疑を認め、「(わいせつな内容の)漫画の手口をまねしてやった。女児なら抵抗されないと思った」と供述しているという。

備考:記事配信時点で起訴されたため、容疑者から被告になっている。見出しは犯行時の状況を強調するものになっている。

 

NHK

www3.nhk.or.jp

表題:大阪 行動確認し 女児7人に性的暴行 元病院職員を起訴

閲覧日時:2023/01/20 22:43

漫画への言及:あり(以前見た漫画

参考引用:これまでの調べに「成人だと抵抗されて通報されると思ったので、小学生をねらった。以前見た漫画をまねした」などと供述し、認めているということです。

備考:記事配信時点で起訴されたため、容疑者から被告になっている。+3人への起訴は別で行った事実を重視し、他報道のように合算していないと思われる。

 

■FNN系列 - FNNプライムオンライン(関テレ)

www.fnn.jp

表題:女児10人にわいせつ行為の疑い ナイフなどで脅して 防犯カメラの確認など入念に計画か

閲覧日時:2023/01/20 22:47

漫画への言及:あり(エロ漫画

参考引用:●●(伏字は本記事作成者による)容疑者は容疑を認めていて「エロ漫画をまねて小学校の女の子の後をつけたりして、住んでいる家や家族構成など女の子の行動を何日も確認したのちに、女の子を待ち伏せして犯行に及んだ。小学生の女の子だけにこのようなことをしたのは、成人女性だと抵抗されて警察に通報されるかもしれないという考えがあったから」と話しているということです。

備考:詳細で表現に遠慮がないが、エロ漫画を強調する意図は見受けられない。媒体特有の者だろう。強調しているのは計画性である。

 

JNN系列 - TBS NEWS DIG(MBS

newsdig.tbs.co.jp

表題:女児待ち伏せ家押し入り“性的暴行”1年以上女児の行動下見か 元病院職員の男再逮捕

閲覧日時:2023/01/20 22:55

漫画への言及:なし

参考引用:調べに対し●●(伏字は本記事作成者による)容疑者は容疑を認めていて、「成人女性だと抵抗されて警察に通報されるかもしれないと考えた」などと供述しています。

備考:映像の右肩で強調されているのは”抵抗されるかも”である。視聴者に逮捕された男を見下させようという思惑が垣間見える。

 

 

 2大通信社と5大新聞(-日経)、それに国営放送とJNN、FNNのニュースを確認した。NNN、ANN、TXNでは報道記事を確認できなかった。感想は……朝日はオタク系への当たりが……強い!(知ってた速報)

82 - 赤線遺構、玉ノ井を歩く

 玉ノ井といえば永井荷風の濹東綺譚である。年末の帰省(帰省とは名ばかりで、都内某所の実家には決して足を踏み入れずそのへんのビジネスホテルに泊まる)の宿が諸般の事情で隅田川の東側のエリアになり、いい機会なので玉ノ井を歩いてみることにした。

 

 最寄りは東武スカイツリーライン(なんだよこの路線名)の東向島駅である。きちんと旧 玉ノ井とつけているのが偉い。駅の隣には東武鉄道が運営する博物館があり、玉ノ井駅時代の模型が置いてあったりとかつての地名へのリスペクトが感じられた。

 

 せっかくなので岩波文庫で濹東綺譚を買い、移動の時間潰しも兼ねて久方ぶりに再読した。それによると、玉ノ井の私娼街は大正通りの南北にのべつまくなしに広がっているようなことが書かれている。だが、これらは空襲で壊滅的な被害を受け、戦後もう少し北側のエリアに移動している。戦後に作られたものなので、銘酒屋(飲食店という体でアレする場所)というよりカフェー(飲食店という体でアレする場所)の体裁を取っていたようで、今回歩いたのはこのエリアである。建物はさすがに年月を経てほとんど残っていないが、空襲で焼け残ったためか迷宮(ラビラント)と荷風が評した入り組んだ路地は健在である。戦争はないに越したことはない。

 東向島の駅から線路沿いに北上すると、濹東綺譚の挿絵にある手描き地図の中にも書き込まれている「大正通り」と交差する。現在は「いろは通り」と呼ばれているようだ。線路沿いの商店街と比べると少し落ち着いた雰囲気の住宅街である。ちなみにこの道を直進するとエリアの区切りである鐘ヶ淵通りと交差し、その先に東武スカイツリーライン(本当になんなんだよこの路線名は)の鐘ヶ淵駅がある。時代劇が好きな人には、秋山小兵衛の隠宅の所在地として知られた地名だろう。

 

 大正通り。濹東綺譚の描写を読むに、荷風の時代には猥雑で生命が延びる気がする繁華街だったそうだ。この左(北)側が今回の目的地である。

 進むと………

 

 目抜き通りの右手と比べ、左の見通しの悪いこと。これが迷宮の入口である。

 

 一歩踏み込むと複雑に入り組んだ路地。ツーリングマップルスマートフォンもなかった時代にはさぞ難儀したことだろう。歩く間に、「こっちでいいんだっけー?」「うんそっちー!」「えー?」などと言い交わすママチャリ主婦3人組の会話が聞こえた。地元住民たちにもこの迷宮は悩みの種であるようだ。

 では、目についた趣ある建物の写真をいくつか。当然ながら、現在は趣があるだけであり、単に築年数の深い建物も含まれると思われ、これらの当時の用途については問わないものとする。

 

 改装されている建物がある一方、現在進行形で取り壊され更地になっている場所も多い。

 

 ここはいかにも往事を偲ばせる外観だった銭湯「墨田湯」の現在の様子。Googleストリートビューでかつての姿を確認できる。

 だが、玉ノ井については、建物が消えても路地が残る。

 

 見事なS字。吉原の大門跡のあたりを思い出すこんな景色がエリア全体を占めているのだ。やはり公認されて周囲から区切られた歴史のある土地と私娼窟では異なるのだろうか。どんなに建物が消えてもこの路地が残るとあれば、我々のような好事家には喜ばしいことであるし、きっとこれからも多くの人を惹きつけることだろう。

 直前にスカイツリーに登りソラマチ周辺の華やかなエリアを散策したこともあり、迷宮の印象が鮮烈だった。玉ノ井は有名な赤線遺構エリアであり、永井荷風の力もあってかネット上に多数の散策録が残されている。しかし、こういった土地は日々建物が消失し、かつての雰囲気が失われていくのが常である。ある時、誰かが歩き、その時点の記録を残し公開することで、集団による定点観測を行うことには大きな意義があると考えるものである。

81 - 2022年成人向けコミック雑誌(成コミ誌)サンタコス表紙絵調査 報告書【2022/12/25追記】

2022年成人向けコミック雑誌(成コミ誌)サンタコス表紙絵調査 報告書【2022/12/25追記】

 

1.概要
 日本の成人向けコミック雑誌(成コミ誌)の2022年12月号~2023年2月号を対象に、表紙イラストのサンタコス率調査を行った。結果、2022年のサンタコス率は、8.42 %だった。

 一方、過去の調査との整合を目的に調査対象を紙媒体に限った場合のサンタコス表紙絵率は、21.7%だった。これは、前回2019年調査時よりも上昇しているが、2013年からの長期トレンドは減少傾向にある。

 

2.背景
 2022年も成コミ界は激動の連続だった。老舗成コミレビューブログ『ヘドバンしながらエロ漫画!』の休止や、『COMIC 艶姫』の創刊と休刊、FANZADMM.com)のMasterCard決済終了、コミックとらのあな 秋葉原店Aの閉店等のニュースが飛び交い、東京五輪によるアダルトコンテンツ粛正の嵐が過ぎ去っても、成コミ界に安息の時は訪れていない。殊に、 FANZADMM.com)のMasterCard決済終了については、欧米を中心としたESG投資の流れが、極めて個人的な行為であるセルフプレジャーにまで及んだとも考えられる。世界からの栄光ある孤立すら許されない性器たちの悲哀がインターネットに木霊したのである。
 しかしながら、成コミ誌は絶えることなく発刊され続けている。
 サンタコスの美少女キャラクターたちは、今年も読者に艶めかしい姿を晒している。
 成コミ誌におけるサンタコス表紙とは、矛盾を孕んだ存在である。かつて、成コミ誌の主な読者層であるオタクたちは、メディアを憎み、メディアが推奨する消費を憎み、クリスマスを憎んでいた。2006年に結成された“恋愛資本主義”の打倒を掲げる団体『革命的非モテ同盟』は、休止を挟みつつも今日に至るまで『クリスマス粉砕デモ』を継続している。しかし彼らに代表されるようなオタクも、憎むはずの文化が紙面の上で展開されているにも関わらず、サンタコスの美少女キャラクターが表紙を飾った成コミ誌を読むのである。サブカルチャー信奉者による、メディア主導消費カルチャーへの愛憎の止揚がサンタコス表紙なのだ。
 しかし、このような文脈が、現代においても共通していると考えることは難しい。象徴的といえるのは、最大手にして成コミ誌の標準である、『COMIC快楽天』である。2014年1月号の、鳴子ハナハル先生によるサンタコス絵以降、『COMIC快楽天』の表紙をサンタコスが飾ったことはないのである。なお、これは2019年のコンビニ売り終了に先行している。
 この現象を理解するには、『COMIC快楽天』は標準であり、最大多数の欲望を反映していることを考慮すべきである。すなわち、成コミ消費者の最大多数に対し、『サブカルチャー信奉者による、メディア主導消費カルチャーへの愛憎の止揚』という文脈が通用しなくなっている、換言するならば『ダサい』と受け止められていると考えられるのだ。
 時代は移ろい、世代は入れ替わる。ここに、成コミ誌サンタコス表紙絵率を調査する意義が生じる。成コミ誌サンタコス表紙絵率は、成コミ読者と、消費喚起のためにメディアが主導するカルチャーとの距離感の反映であると考えられる。特異的にサンタコス表紙絵率が高い成コミ誌は、読者層の入れ替わりが起こっていないことが示唆され、また、電子専売・低価格で読者層の入れ替わりを狙った雑誌の表紙にサンタコス絵があれば、時代がさらに移ろいサンタコスが再発見されている現代を反映しているとも考えられる。
 以上のような背景から、今回、成コミ誌サンタコス表紙絵調査を実施した。なお、本調査は、例年林Project(株)により実施されていたが、今年については同社の製造部門立ち上げと年末の展示即売会対応により調査の実施が困難になり、当社が業務を受託した。

 

3.調査方法
 22社39誌の成コミ誌のうち、2022年12月号、2023年1月号、2023年2月号を調査対象とした。Vol.表記等の場合は発売日を確認し、2022年10月発売を2022年12月号、2022年11月発売を2023年1月号、2022年12月発売を2023年2月号とみなした。
 雑誌には一部電子専売のものが含まれる。また、既発表作を再録したアンソロジー誌については原則割愛した。なお、調査対象に含めるか否かは、最終的には雑誌の性格等を勘案し個別に判断している。
 上記3号の選定は、クリスマスをイメージさせる12月号と、12月に発売される2月号にサンタコス表紙絵が掲載される傾向にあることによる。
 調査については、出版社公式WebサイトまたはFANZA等の電子版販売サイトの目視確認により行った。
 表紙絵をサンタコスであるか否か判定するにあたり、一見してサンタコスであると認識できないが、サンタコスでないと断定することも難しいものについては、外部の成コミ有識者集団に依頼し多数決により決定した。『Web配信 月刊 隣の気になる奥さん vol.067』『comicクリベロン DUMA Vol.43』『Comic Trigger Vol.15』が該当する。

 一方、2013年、2016年、2019年に、林Project(株)により実施された調査では、調査対象を紙媒体の成コミ誌に限定し、雑誌タイトル数を分母、調査対象期間内に1冊以上のサンタコス表紙絵号が存在したタイトル数を分子として集計していた。サンタコス表紙絵の長期トレンドを確認するため、今回調査についても、同様の基準で別途集計を行い、過去の結果との比較調査を試みた。

 

4.結果
 表1に結果を一覧する。

 サンタコス率は8.42%となった。

 次に、表1に示した調査対象から紙媒体のみを抽出し、タイトル数を分母、期間内に少なくとも1号のサンタコス表紙がみられたタイトル数を分子として集計したもの(サンタコス採用率とした)を表2に示す。

 

 サンタコス採用率は21.7%となった。
 次に、表2のように得られた今回のサンタコス採用率を、同様の基準で集計された過去の調査結果と比較したものを、図1に示す。

 

 直近の調査である2019年の結果と比較するとサンタコス採用率は上昇している(+3.5%)が、2013年からは大幅に低下しており(-20.7%)、全体としては減少トレンドにある。


5.考察
・成コミリベラル
 まず、『ワニマガジン社』『コアマガジン』の二大巨頭にサンタコス表紙絵がないこと、これに『文苑堂』と『ジーオーティー』を加えてメジャー4社としても、『COMICアンスリウム』以外にサンタコス表紙が存在しないことが特筆に値する。『COMICアンスリウム』のサンタコスも相当な変化球であり、読者が多く、また多くの読者に受け入れられる作風の雑誌が、現代においてはサンタコスを定番とはみなさず、避けているといえる。成コミリベラルである。

 

・成コミ保守
 また、『コミックマショウ』『COMIC阿吽』のような、老舗かつ表紙イラストレーターが固定(『コミックマショウ』はうるし原智志先生、『COMIC阿吽』は深崎暮人先生)である雑誌がサンタコス表紙を採用していることも特徴的である。メジャー4社とは作風が異なる雑誌であり、読者層も固定されており保守的であると考えられる。あるいは、イラストレーターが冬のサンタコスに特別なこだわりを持っている可能性もある。成コミ保守である。
 
・成コミ第3極
 一方、電子専売の『comic Trigger』、東京五輪に伴うアダルトコンテンツ粛正の嵐の中で産声を上げた紙媒体の『COMIC リブート』が共にサンタコス表紙を採用していることも興味深い。定番に対する回帰であるとも考えられ、これらの雑誌の動向が今後の読者におけるサンタコス表紙絵の受容を示唆しているともいえる。成コミ第3極である。

 

・過去の調査結果との比較について
 2019年まで一貫していた減少傾向が踊り場を迎えている。これは、上記のような成コミ誌の党派性が明らかになり、保守的で入れ替わりの少ない読者層の一貫した需要に応えてサンタコス表紙を堅持する雑誌が選別された結果であると考えられる。
 一方、サンタコスの減少トレンドは明らかである。ここで、成コミ誌がポルノコンテンツであり、性行為の代替とみなされ、また性的パートナーを持たない人々に愛好される傾向があることから、その対極にあたる、性的パートナーを持つ人々の性行為の結果である、出生数との比較を行う。なお、図中の値は国立社会保障・人口問題研究所による人口統計資料集( https://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Popular/Popular2022.asp?chap=0 )から引用し、2022年の出生数については日本総研による推計( https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=103846 )から77万人とした。
 結果を図2に示す。

 

 相関係数rは0.7<r<1.0であり、強い正の相関があるといえる。
 当然ながらこれは疑似相関であり、「成コミ誌のサンタコス表紙絵が増えれば、日本の出生数は改善する」ことを示すものではない。しかしながら、この二つの数値が、同一の要因との因果関係を持つことを示唆しているといえる。
 完結出生児数は、緩やかに減少トレンドにあるもののほぼ2.0で変化していないことから、急速な少子化進行の原因は産み控えではなく子を産む母親の数の減少である。また、日本においては婚外子数が極めて少ないことから、母親の数は婚姻数に強く影響される。
 ここで、成コミ誌の最大手にして標準である快楽天がサンタコス表紙絵を採用せず、また昨今は内容についても女性側の心理描写が巧みになり、端的に言うならばファンタジー度が年々低下していることを重要視したい。すなわち、ポルノのリアル化が男性を恋愛・婚姻から遠ざけているのではないか。そのリアル化のバロメータがサンタコス表紙絵率なのである。サンタコスのようなファンタジー度が高く、『ダサい』表紙絵によりポルノと現実を明確に区切ることが難しくなり、『オシャレ』に変化していくことがどのような影響を社会に及ぼすのか、今後も注視していきたい。

 

・その他
 サンタコス表紙は少数派である。しかし、多くの読者を抱えている雑誌(成コミリベラル)がサンタコス表紙を採用しないことと、その他多くの、少数の読者に先鋭的な作品を提供する雑誌がサンタコス表紙を採用しないことでは、その背景が異なっていることに留意すべきである。

 

6.総括
 2022年の成コミ誌サンタコス表紙絵率は、8.42%だった。サンタコスを採用した雑誌についてもその特性の違いがみられたが、サンタコスは圧倒的少数派であった。また、調査対象を紙媒体に限った場合のサンタコス採用率は21.7%であり、2013年からの継続的な減少トレンドが確認できた。

 

7.謝辞
 本調査は林Project(株)に多大な支援を頂いた。また、調査にあたっては、多くの成コミ有識者に助言・助力を頂いた。この場を借りて御礼申し上げる。

 

以上

 

本調査結果(Rev.1、最新版)のPDFはこちら (pass:1234)

2022/12/24版調査結果のPDFはこちら (pass:1234)

 

80 - 202211記録

 ポケモンスカーレットをうっかり買ってしまってすべてが終わった。もう可処分時間が全部ポケモンに食われてしまう。

 

■今月のヘッビロッテダヨーミュージック

 12月になるとSpotifyがあんたの今年の音楽はこれよって感じでプレイリストを作ってくるので、先回りしてマイ2022プレイリストを作った。耳に留まった楽曲とフォローしてるアーティストの2022年の曲を全部突っ込んだだけ。

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 祝福で始めて花の塔で締めるなどの配慮が見られる。

 

■のりもの

黒木隆之「タイヤ館でタイヤ交換を予約したんだ。決算値引にアプリ初回DLクーポン5000円とアプリの謎抽選クーポン500円とアンケート回答クーポン500円を使って。溝、ひび割れ、すべて限界だが、タイヤが4本4万円台だと思っているだけの連中には決して理解できない領域の価格。車は無整備では走らない。どんな領域でも安全に運転できる車は、金を惜しまず、整備をした車だけだ。そして車を安全に走らせるということは、必然的に、タイヤ館で、タイヤ交換をする。そういうことなんだ」

 

■観た

 アムステルダム、LAMB、花の詩女 ゴティックメード(再上映)、ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー、秘密の森の、その向こう、ある男、ザリガニの鳴くところ。他Gyaoで無料配信されていた私は絶対許さないを観た。

 「私は絶対許さない」が凄い映画で、ほぼ全編POVで、中学生時代の性被害(輪姦)から周囲の無理解、ヤクザとの愛人契約、上京、整形、パパ活、風俗……と怒濤の人生を描いていく、実話(著者の自伝)を元にした作品である。POVでの強制口腔性交描写がこんなにキツいと思わなかった。強烈なトラウマは精神を自閉させるので、端から見ると理解不能な行動に出ることがある。それをPOV(主観)と14歳の自分(客観、乖離のメタファーでもある)の2つの視点で見せていく作りが非常によくできている。監督は著書多数の有名精神科医であり、心理学・精神医学的に筋が通っているように見えたのはそのためかもしれない。自伝の映画化でありながら筋を通すには共感の誘惑に打ち克つ必要があり、自伝+精神科医+撮影手法の絶妙なバランスが生んだ離れ業なのかなーと思う。

 

■読んだ

 図解 超常現象の真相、チョンキンマンションのボスは知っている、日本代表とMr.Children、おいしいごはんが食べられますように。あんま読んでない。ポケモンが悪い。

 「日本代表とMr.Children」がすごくよかった。サッカー日本代表Mr.Childrenが大嫌いなので、その二つをほとんどイチャモンみたいにdisり続ける本から得られる快楽は悪魔的である。悪魔的だァ~!

 改めてMr.Childrenを聞いてみると、上昇志向→些細な生き甲斐→本当の自分の発見→みんなに圧倒的感謝…みたいな自己啓発歌詞にやっぱり反吐が出そうになるのである。がむしゃらに頑張ってみた僕、でもふと立ち止まると足元の些細な幸せに気づいたよ、がむしゃらばっかじゃ見えないことを見ている時は本当の自分になれるよ、気づかせてくれた君にありがとう…的な。もうそういうのが鳥肌立つくらい嫌なのだ。で、そういう精神性って大体サッカー日本代表なのである。「自分たちのサッカー」ってやつ。で、多くの人が自己を啓発され、勇気と希望とかいうわけのわからんものを受け取るのである。大体サッカー日本代表の活躍で勇気や希望をもらえるやつは最初から勇気も希望も有り余ってるタイプの連中だし、そんな連中が元気になればなるほど勇気や希望が足りない人々は隅に追いやられていく。甚だ迷惑である。なんでもいいからサッカーワールドカップは早く終わってほしいし、できれば日本代表にはボロボロに敗戦してもらいたい。

 

■プラモ

 ポケモンのせいで一生完成しないしどんどん積みが増えていく。

 

■かつや

 かつやはいいかげんチキンカツを恒常メニュー化しろよと思っていたら、2022年11月の改訂でとうとうチキンカツが恒常メニュー化した。

 

https://www.arclandservice.co.jp/katsuya/wp-content/uploads/sites/2/2022/11/menu.pdf (PDF直リンク)

 

 いつもの合い盛り(狂気)(ピンク・フロイド)に気を取られていたら「ねぎ味噌チキンカツ定食」「タルタルチキンカツ定食」が増えているではないか。どちらも名前だけで胃もたれしそう。で、どちらかというとマシかな…と思い、「ねぎ味噌~」の方を食べた。もちろん胃もたれした。

 全然関係ないがタルタルソースというものが嫌いだ。食べられないわけではなく、卵と小麦粉と小麦粉と油の上に卵と油をさらに盛る感覚が理解しがたい。酸っぱけりゃヘルシーだと思ってんじゃねーぞ。しかも自宅で作ろうと思うと結構めんどくさいし保存も利かない。お前マジなんなんだよ、タルタルソース。

 でも最近はタルタルソースとも少し和解してきた。もちろん和解は事実をなかったことにはしないので、気持ちの上ではタルタルソースを不起訴処分にしてやった感じ。

 

■ゲーム

 結局買ってしまったが、ポケモンから目を逸らすために積みゲーを崩していた。

 まずオクトパストラベラーズに手をつけ、序盤も序盤で投げ出す。よくできているのだろうしエポックメイキングなのだろうことも察しがつくのだが、そもそも剣と魔法のファンタジーゲームの何が面白いのかさっぱりわからん。というかその手のゲームで唯一のめり込んだクロノトリガーの体験が強烈すぎて、クロノトリガーのよかったところと同じものがないことに勝手に失望して投げ出してしまった感じ。そういえば以前にUNDERTALEをちょっと触った時も、よくできているんだろうけどそもそも何が面白いのか全然わからず放り出してしまったのだ。

 で、前にセールで買ったお色気ホラーゲーム、廃深をやってた。

 

廃深 official WEB | qureate

 

>そして、なぜか危機的状況にも関わらず彼女たちへのタッチも可能…これも呪いの仕業か!?

 

 何を言っているのかわからない? なら特別に、ゲーム画面スクショで説明してあげよう。

 こういうのでいいんだよ(バカの顔)

 

■カウントダウン

 ファット・カンパニー 1/7 Fate/Grand Order フォーリナー/葛飾北斎 英霊旅装Ver.発売まであと……2ヶ月!

79 - 202210記録

 今年初のキンモクセイの香りはバイクのヘルメット越しだった。

 

■今月のヘッビロッテダヨーミュージック

 田中秀和の逮捕がショックなのでもうそれどころではない。

 

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■観た

 マイ・ブロークン・マリコ、”それ”がいる森、この子は邪悪、Zola ゾラ、もっと超越した所へ。貞子DX。他デジタルリマスターでヴィスコンティの家族の肖像、Prime Videoで牛首村、カイジ 人生逆転ゲームとか。

 『もっと超越した所へ。』が予想外の面白さだった。ダメ男に引っかかる女ものといえば定番だが、これはある種女性向けポルノ的な側面があり、男のダメさへの共感駆動型の物語になりがちである。即ち、ダメな男と関係し続ける自分への内省がなく、ない状態で定番として了解されている。『もっと~』は最終盤でここに踏み込んでいて、「顔が可愛かったから」「性志向は知ってたけどワンチャンあるかもと期待したから」「あいつ私のこと全力好き好きだし子持ちなの隠しとこ」等、駄目男とずるずる関係する女たちによる懺悔のパートがあったりする。そして駄目な男への妥協が、欲に対する受動のポーズを一度捨て、能動のポーズを作ることと定義されていたりする。「うちのカレシ働かないダメ男で~」という内省のない愚痴の状態から、「顔が可愛いから家に上げちゃったら居着かれました、自業自得のとこもあります、すいません」と懺悔、「でも買い物行ったら米5キロ持ってくれるし、いっか」と本心と少し離れた能動的妥協をする、という具合である。完璧理想のパートナーなんていやしないわけだし、みんなこうやって折り合いをつけているんだろうなと思う。

 あと貞子DX、ガメラ2 レギオン襲来なのでそっち方面の人類は観るべきである。我らは大勢であるがゆえ。

 

■読んだ

 漫画はオールド・ボーイ全8巻、MFゴースト15、風都探偵13、ゆるキャン△13。

 他危ないデザイン(日経アーキテクチャ編)、ルポ・収容所列島(東洋経済オンラインの連載の書籍化)、家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯・小島一朗の実像(インベカヲリ★)、「死刑になりたくて、他人を殺しました」無差別殺傷犯の論理(同)を読んだ。ニュートン力学を完全剛体、熱力学を理想気体で学ぶように、人間とかいうわけがわからない物を犯罪者から学ぶのもアリなのかなって少し思う。

 

■プラモ

 MGガンダムTHE ORIGIN版をせっせと作っている。完成は遠い。

 HGバルバトス+クタン参型は無事完成した。ホワイト・グリントです。

 

搭載

 

合体

 

そんな感じ。

グリントっぽくしたいな~と思ったのがこのキットが出た2016年なので6年積んだことになる。恐ろしいぜ。

 

■観た②

 仮面ライダーBLACK SUNを全話観た。8話9話のまろびでる昭和と10話の勢いよく飛び出す昭和に印象を全部持っていかれた感はあるが、総じてめちゃめちゃ面白かったな、またこの手のやってほしいなって感想になる。

 現代編の在特会みたいな人々やアベ政治を許さない感じの人々、過去編の極左暴力集団、怪人を黒人(BLACKだけに)に見立てた現代BLM/過去ブラックパンサー党みたいな描写に気を取られつつも、一番の根本は部落(BLACKだけに)差別なのかなと見ていて思う。8話のクジラ怪人(濱田岳)が「バカなんじゃねえのかと思うよ!」って言うところではものすごく全国水平社=部落解放同盟っぽい旗が翻っているし。しかもその旗のデザインは、創世王を生んだ研究組織の旗なんだろうけど、部落解放同盟のシンボルのアレンジでありながらタイトルバックの日食にすごくよく似ている。

 一見すると、怪人たちのコミュニティが在日朝鮮人と接近していることには違和感があるし、なにかっつーとすぐ半島のクソ左翼描写に見え、スターサンズ的なセンスを感じてしまうかもしれない。しかし、戦前に日本に流入した在日朝鮮人は、表社会からの排除によって必然的に被差別部落民たちのコミュニティと近接せざるを得なかった。アメリカほどマイノリティの絶対数が多くない日本社会においては、個別のコミュニティを作っていては生き残れず、消極的ながら連帯せざるを得なかった、そんな経緯を踏まえると、むしろ我が国においては作中のような描写のほうが腑に落ちるなと思う。残念ながらサブスクリプションサービスで特撮ドラマをせっせと見るような層にとって部落解放同盟はえせ同和や同和行政利権の方でろくでもない集団と認知されているのだが…

 所々でキリスト教モチーフの描写(BLACK SUNとSHADOWMOONはもちろん、ビルゲニアのバラバ感も)が挟まれるのは、終盤でバプテスト教会が出てきて腑に落ちたり。「怪人も人間も命の重さは同じ、1gだって違いはない」という歯が浮くようなスローガンも教会に飾られると浮いた歯を戻すし、バプテスト教会プロテスタントの中でも急進派寄りで、万人祭司主義、すなわち牧師と信徒の間に差はないとする教義を持っている。怪人も人間も命の重さは同じと考えるのも然りなのだ。

 そんな感じのディテールのよさに加え、作中に登場するどのイデオロギーにも悪の側面を描き、いずれか一つを擁護することによる作品のイデオロギー化を避けているのが非常によかった。自公政権憎しの左派なら戦う側を正義にしてしまいたいところ、ぐっと堪えてあのラストに仕立てているわけで、大人だなと思う。特撮なのに。私は怪人反出生主義こと中盤の銀色飛蝗怪人をおうえんします。しかし腑に落ちるにはややこしく、腑に落とさないとオモシロな描写が多く、当初の偏執的な左傾描写アレルギーが収まれば、「変な作品」という評価に落ち着いてくる気がする。

 

■のりもの

 浜松オートレース場で行われた「バイクのふるさと浜松」に行ってきた。

 在浜松メーカーによる話題のニューモデルやMotoGPマシンの展示やら8耐マシンの展示やらを見物してきた。まさかアズールレーンとのコラボで話題のIRF(磐田レーシングファミリー)のマシンが展示してあるとは思わなかったし、そこにコスプレイヤーの人が来るとも思わなかった。おかげさまでコスプレイヤーの写真を撮る実績を解除してしまった。だって前を通ったら、コスプレイヤーの方がマシンの隣に立っていらしたから、しょうがないだろ(写真はありません)

 目玉企画の、オートレースコースでの試乗会にも参加してきた。2時間くらい並んだ。大型・中型・小型・原付の区分を選んで車種ランダムであり、大型を選んで当たったのはインディアンのFTR1200S レースレプリカ。たぶん250万くらいする。まじかよ。

 デカいけどポジションは楽だし、クラッチが妙に硬いこともないし、案外フレンドリーなのかな…?という発進直後の感覚はシフトを上げて少し回すとぶっ飛んでいく。とんでもない加速感!全然フレンドリーではない、公道にはオーバースペックなハイパワーマシンだった。3000以上回しちゃダメなやつ。ズドンと来る。ただ、マシンが一番気持ちいいのはこちらが怖いくらいの加速を感じる時っぽく…試乗にはいいマシンだけど、所有するのはちょっとごめんなさいって感じだった。オートレースのコースはさすがのグリップ感だったし、めちゃくちゃ楽しい走行だった。むしろオートレースみたいな絶対フラットが保証されてる環境じゃないとこんなん乗りたくないよ。

 

■カウントダウン

 ファット・カンパニー 1/7 Fate/Grand Order フォーリナー/葛飾北斎 英霊旅装Ver.発売まであと……3ヶ月!

78 - 202209記録

 スマホのAmazonPhotosが1年前の写真をプッシュ通知で通知してくると、去年は結構あちこち旅に出ていたなと思い出す。今年の夏はずっと引きこもりだったので、そろそろまたどこかに旅に出たい。

 ラジオで聞いた話なのだけど、最近のヒットチャートには夏をテーマにした曲がランクインしづらくなっているのだという。言われてみればそんな気もする。で、そのラジオ番組によれば、原因の一つ目はテレビドラマの話題性の低下なのだそうだ。音楽は民放の恋愛ドラマと共にヒットする。しかしテレビの力が弱まっているから、タイアップの曲が一緒にヒットすることも減ってくる。らしい。

 そして二つ目の原因は、「夏」だと感じる期間が伸びていることなのだという。昔は梅雨明けから八月下旬までが夏であり、一年のうちの1.5ヶ月程度だった。その短さが夏の特別さを際立たせる。そして夏の終わりが夏休みの終わりと重なっているから共感を呼ぶ。しかし現代においては、もうGWが明けてから九月上旬までが夏になってしまっている。3ヶ月以上。かつてより夏の期間はざっくり倍になり、特別性も薄れている。加えて暑さの過酷さも強まり、夏のイメージがポジティブからネガティブに転じてしまっている……と、そのラジオ番組では分析されていた。

 ここでNatsu Summer&流線型の7月6日リリースのニューアルバム「サン・キスド・レディー」から1曲お聴きください。

 旅、行きたいねえ…

 

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■今月のヘッビロッテダヨーミュージック

POP ART TOWNからSpotifyが作ったプレイリストの無限周回しかしてねえ。

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■読んだ

 読書メーターを再開したので読んだ本が読書メーターを見るだけでわかってしまう。なんて革新的なサービスなんだ。

 ・虚像の道化師(東野圭吾

 ・入門 犯罪心理学(原田隆之)

 ・麒麟児(冲方丁

 ・禁断の魔術(東野圭吾

 ・沈黙のパレード(東野圭吾

 ・バイアスとは何か(藤田政博)

 ・海をあげる(上間陽子)

 ・錯視の科学(北岡明佳

 あとは岩波の科学の最新号が心理学の再現可能性の話だったので買って読んだりしていた。とはいえ岩波の科学なので、こんな○○効果もあんな××法則も再現性がない!なんてこった!という内容ではなく、発端となった大規模追試プロジェクトの解説や再現性に乏しい研究が世に出る背景の分析、出版後査読システムの解説など至って冷静なものである。インターネットで話題になった記事でわけのわからない溜飲を下げるより我々にはもう少しやるべきことがある。

 科学は客観的な事実の積み重ねで成り立っているという認識は一面では正しく、しかし一面では間違っていて、人文系ほどではないが一定の党派性は存在するものだよな~と思う。たとえば、次のような話が科学の同じ号に書いてあった。

 「確率的な突然変異と自然淘汰によって、種の保存に有利な形質が遺伝する」という考え方を持つ人と、そうでない人がいる。特に日本では専門家でも前記のような考えを(間違った教育が骨身に染みているために)持ってしまい、ポピュラーサイエンスの分野で一般向けに発信してしまっている。これは元を辿ると1960~70年代の今西錦司を中心とする「京都学派」に遡るそうで、この概念が日本の中学・高校の教育に長く残り、一掃されたのは2009年の学習指導要領改訂だった。そして現在まで認識が更新されず、個を道具にして種が存続するために形質を獲得する、という誤った認識を持つ人々が世にあふれているのである。なお、自然選択は地域集団内の個体に対してかかるものであり、種または集団に対してかかるものではない。そもそも、種とは人間が自然界に付したラベルにすぎない……という考え方が、現代の進化生物学のスタンダードである。

 要するに、人間は結構間違えるし、間違いがなぜかデファクトスタンダードになってしまうこともある。そして往々にして、間違ったデファクトスタンダードを後押しするのは、それっぽいことを信じる大衆なのだ。

 

■プラモデル

 今月中には完成するだろうと思っていたHGバルバトス+クタン参型が全然完成しなかった。どうして。

 プレバンから待望のROBOT魂ネリーブレンが届いたので、スミ入れして展示台を作ったりしていた。

 100均の箱に100均のドライフラワー。フラワーアレンジメントってすっげー難しい。詰め込むだけなら簡単なんだけど………

 

 スミ入れが死ぬほどめんどくさくて死ぬかと思った。PVCのロボットフィギュアに効率よくスミ入れする手段ってなんかないものなんだろうか。プラモにエナメルでスミ入れするように水性エマルジョンのシタデルでやればできるもんなんだろうか。

■コラム・ドラム式洗濯機

 突然だがドラム式洗濯機が嫌いだ。高いくせに壊れるから。そもそも、日本の家庭にドラム式洗濯機は無理があるのだ。狭いから小型化しなければならない。小型化すればモーターは小さくなり、軸受けの強度も落ちる。片持ちでドラムを支える以上、軸と軸受けには十分な強度・剛性が必要だが、小さくしなければならないから丈夫さは蔑ろにされる。するとどうだ。標準的な耐用年数は、縦型ならば12年のところ、ドラム式では7年まで短くなる。

 壊れるまでをもう少し細かく記すと、まず、片持ちによる回転の偏心が起きる。すると、撓んだ軸により軸受けが摩耗する。やがて異音が発生し、脱水のたびに本体が大きく揺れるようになる。それでもモーターが十分に高トルクならば無理矢理回すことができるが、負荷が大きくなれば止まってしまう。するとドラムを下ろして軸と軸受けを交換しなければならないが、そんな作業に対応した筐体ではないから、買い換えになる。20万円だ。20万円。縦型ならば5万なのに。4倍の金を出して倍の速度で壊れるものを買わされているのである。パナが悪い。

 では、なぜそんなものを消費者が選択するのか。おしゃれだからだ。なぜおしゃれなのか。ヨーロッパで使われているからだ。なぜヨーロッパで使われているのか。住宅が十分に広く、大型化でき、そして水が基本的に硬水で少量の水でも皮脂汚れがよく落ちるからだ。そもそも日本には向いていないのである。何もかもパナが悪い。

 しかし、パナがそんなことを理解していないはずがないのである。わかっていてやっているに違いないのだ。高くて明らかにすぐ壊れるものを、おしゃれでコーティングして消費者に売りつけ、タイマーが作動するように壊れたら、新機種をまた買わせるのだ。パナ許せねえよ。

 加えて最近は、さらに軸への負荷が強まりすぐ壊れることが目に見えている斜めドラムなんてものまで流行り始めた。最悪である。いくら取り出しやすいからってそれはないだろ。煮ても焼いても壊れない(壊れる)レッツノートと同じメーカーのやることとは思えない。許せねえ。許せねえよドラム式洗濯機

 

■読んだ②

 お前は俺を殺す気か1~5を読んだ。シギサワカヤは健康にいい。

 カレシがいるのに6巻を読んだ。寝取られは健康にいい。

 胸いっぱいの愛をを読んだ。ミキトアモン先生のエロ漫画は健康にいい。

 

■書いた

kakuyomu.jp

 

 ぼちぼちカクヨムでやっていってるやつ、明日から第2話を毎日投下です。お暇でしたらぜひ。

 

■観た

 新型コロナの影響(2年越しに影響が出ている)で洋画の本数が少なく、映画館が遠かった。今月観た新作はHiGH&LOW THE WORST X、ボイリング・ポイント/沸騰、沈黙のパレードの3本だけ。あとTOHOシネマズの午前10時の映画祭で8 1/2(はっかにぶんのいち)を観たり、AmazonPrimeVideoでホラーを観たり。カルト、犬鳴村、樹海村を観た。来月には牛首村がプライム入りするらしいので観たい。

 番組改編期なので録画して観ている深夜ドラマや深夜アニメが続々最終回を迎えている。リコリス・リコイルおもしろかったね。

 ドラマの方はNHK夜ドラの「あなたのブツが、ここに」が年間ベスト間違いなしの大傑作だった。これがなければ量産型リコを一押しするところなんだけど、あなブツが強すぎる。

 

■C100同人誌

 イラスト訓練を一方的に管理監督させていただいている人物の描いたプリキュアのR18本と、実録SNS精子提供の本を買った。あと自然対数の底が無限に印刷されている同人誌とか。コロナ以降お気に入りのサークルがどれもこれも音沙汰なしになってしまっていて悲しい。一次創作エロ同人の方は電子版で買わせていただいているんだけど、ニッチジャンル評論系はそうもいかない。高層画報と洞門シリーズとランディングギアの本の続編を一生待ってる。

 

■健康

 奥歯の詰め物が詰め直して2ヶ月で取れた。

 

■カウントダウン

 ファット・カンパニー 1/7 Fate/Grand Order フォーリナー/葛飾北斎 英霊旅装Ver.発売まであと……4ヶ月!