63 - ムービーモンスターシリーズ シン・ウルトラマン を使ってキービジュアル再現ジオラマを作る

 絶賛品薄になっているムービーモンスターシリーズ ウルトラマンを無事入手できたので、ガボラに引き続き飾るジオラマを作った。

 

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aruren.hatenablog.com

 

 特撮が好きなこともあり、ジオラマはずっとやってみたい趣味だった。だがなんだかんだ手を動かすのが面倒で、プラモも積み上がるし……というところで折よくソーシャルゲームをやめた。ブルーアーカイブの配信開始に合わせて楽しく遊んでいたところ、突然時間を削られ続ける無為さに気づき、遊んでいたソシャゲ全部やめた。すると空いた時間でずっとやりたかった新しいことにチャレンジできるし、溜まっていたAmazonプライムビデオのウォッチリストも消化できる。子供が独立し定年退職した男の気持ちが少しわかったような気がする。しかし私はまだ目が見えるし、指先も動くのである。時間は有限なのだから、ソーシャルゲームはやめていくに越したことはない。

 

 まずは材料。シントラマンのソフビはたまたまビックカメラ.comで予約できた。

ムービーモンスターシリーズ ウルトラマン(シン・ウルトラマン)

 

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 ベースおよび外枠はセリアで調達した。ホビー用ポリスチレンフォームなんてそのまんまズバリなものがあるセリアはすごい。外枠はフォトフレーム。このご時世に100均のフォトフレームに写真を飾る人がいるのだろうか。

 

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 建物を準備する。キービジュアルの再現が目的だったので、建物は小スケールが望ましい。そこで、バンダイのカスタマイズシーンベース(情景Ver.)をプラのこで切り刻んで使用した。キービジュアルではウルトラマンの足元にある赤い屋根の建物が印象的なので、屋根だけは1mmプラ板で工作した。

カスタマイズシーンベース (情景Ver.) プラモデル

 

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 ベースに石粉粘土を平たく張り、湖(群馬の榛名湖)と陸地、なんとなく道路を作る。乾く前に建物を押し付けて位置を決めておく。ウルトラマンも押し当てて足跡をつけておく(こちらはもう少し深くつけておくべきだった。詳細は後述)。

 

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 続いて紙粘土で山を作り、

 

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 乾いたらアクリル絵の具で着色する。湖側の色が明らかに明るく、なまじ陰影つけちゃお~とかやってるせいで後に馬鹿を見ることになるが、この時は全く気づいていない。

 

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 着色した建物を仮置きしたり。

 建物はグレーの部品にサフも吹かずにシタデルのセラマイトホワイトで筆塗り、乾いたら赤をメフィストンレッド、青をテクリスブルーで筆塗り。色は別に根拠はなく、なんか買ってたものを使った。その後クレオスのMr.ウェザリングカラー マルチブラックで汚し、水性トップコートつや消しでコート。シタデルは初めて使ったが、恐ろしいほどの食いつきと隠蔽力で溶剤は水、匂いもなし、道具は水洗い可能ですごい。高いだけのことはある。ドライ気味でやるのがコツっぽい。

 茶色の部分はタミヤ情景テクスチャーペイントの土 ダークアース、浜辺を砂 ライトサンド、道路を路面 ダークグレイで塗る。そして水面の表現に…

 

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 鉄道模型界隈ではメジャーらしいリキテックス グロスポリマーメディウムを使ってみることに。本来は画材で、アクリル絵の具に混ぜて艶出しや定着力増しに使うらしい。

 

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 見た目がアレすぎる。

 境界部は情景テクスチャーペイントの草のやつでごまかしている。

 

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 エロ同人で見た。

 乾燥待ちの間に山肌にテラプランツを貼っておく。

 

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 はい失敗!!!!!!!

 ちょっと色味がコーラルすぎて、群馬の湖というより沖縄の海になってきた。つやはすごくいい感じなのだが。

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 泣きながらアクリジョンのクリアブルーを塗り、

 

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 もう一層。

 

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 乾いたら上からジェルメディウムというやつを塗る。グロスポリマーメディウムと同じく乾けば透明になるが、粘度が高く盛った時の形が残るのが特徴、らしい。つまり筆の痕が残るとそのまんま筆の痕になるので、乾く前に必死こいて表面をランダムにする。爪楊枝の頭でひたすら叩きました。たぶんここの慣らし具合で海のスケール感が変わるんだと思う。

 そして乾いたらシタデルのセラマイトホワイトでドライブラシし波感を出していく。

 

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 これ波やんけ、完全に波。波と言ったら波なんだ。波打ち際はしっかり気味にドライブラシし、境界線をごまかす。

 ジオラマ本体はここまで。飾りを作っていく。

 

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 ソフビのタグを切り抜き、プラ板工作品に貼って看板っぽく。

 ジオラマにフォトフレームをはめ込み、ベースのポリスチレンを隠す化粧板をプラ板で作って、ソフビを載せて……

 

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 おお~~?

 

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 傾いてるじゃあねーか。飾りを適当につけたせいで足場が傾きTNGパトレイバーみたいになってしまった。

 仕方ないのでスペーサー代わりに透明アクリル板を足裏に仕込んで接着して…

 

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 無事完成。ソフビは股間に異物を挿入するなどして股割りの刑に処し、キービジュアルくらいの足の開き方にしている。

 

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 右。

 

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 左。

 

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 後ろ。正面から見えないところは思い切り遊んでいる。

 まだちょっと傾いてる気がする。気にしなければ気にならない。気にしなければ気にならない。

 

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 上から。

 

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 それなりに水面っぽくなってくれてよかった。よほど大量の水表現をするのでなければ、堰を作って2液混合みたいなやつを流し込んで~みたいなことする必要は特にないらしい。インターネットの叡智、だな!

 

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 飾り板は白いプラ板にMr.ウェザリングカラー マルチブラックを全面に適当に塗り、ティッシュを押し当てていい感じに拭き取ったものを光沢クリアした。いけるか…!?くらいの気持ちで作業したが、ちゃんと石っぽく見えてよかった。

 

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 そこそこ大変だったが面白い作業だった。

 なんにせよやっていくことが大事である。最近はインターネットがあるので、先人の編み出した便利技を手軽に知ることもできる。ネットの知識を集めれば初めてでも意外とどうにかなるものである。なってるか?なってるだろ。なってるなってる。

 次はちゃんとスケールを取ったジオラマを作ってみたい。