衣替えと洗車のタイミングを逃し続けている。
■今月のヘッビロッテダヨーミュージック
4月だからか新曲が多くてプレイリストが長くなった。
一番ヘッビロッテダヨーしてたのはKANA-BOONとthe peggies北澤ゆうほのやつだった。
主題歌になっているというアニメは観てない。彼らが組むんだという驚きと、ぼっち・ざ・ろっく!っぽさから来る納得がある。MVのロケ地は仮面ライダーでもよく出てくるBIGHOPモール印西っぽい。信号機の色でやたら心情を表現したがる深夜アニメ表現からポップソングの歌詞への影響があるのかもなーとかぼんやり考えた。「足された気持ちはもう割り切れない」ってすげえいい歌詞。理系は算数が好き……
この春からBSテレ東で放送が始まった来世ちゃん3期OP(メタルバンド仮装のエアバンドOPが恒例になるドラマ、何)のこれもヘッビロッテダヨーしてた。
急に大きな話になるが、物語とは共感されるべきでない気持ちへ共感させるべきなのだと考えている。誰もが共感するものをそのまま共感的に描いては駄目なのだ。社会的望ましさの低いものへいかに(なるべく多くの観客を)共感させるのか、シリアスであれコメディであれ、そこがクリエイターの腕の見せ所なのだと思う。この原則は、純文学からクソ深夜ドラマまで適用できる。なんならエロ漫画にも。しかし、「共感されるべきでない気持ちへの共感」がテンプレート化してしまうと、誰もが共感するものをそのまま共感的に描くのと同じになり、途端につまらなくなるという問題も内包している。つまるところ肝心なのは、世に埋もれている共感されるべきでない気持ちを、いかに発見して物語にするか、なのだと思う。
大森靖子の歌詞はこの点で優れているし、来世ちゃんドラマは極端で共感されづらい社会的望ましさの低い気持ちをコメディにする塩梅がすごく上手くて毎回楽しく観ている。シーズン100まで続いてほしい。
■ガンプラ
驚くことに今月は2体も完成した。
HGガンダムエアリアルとHGディランザ。エアリアルはティターンズカラーで、一方的に殴られる痛さや怖さを教えてくれそうな感じに。ディランザはメカデザイナー刑部一平氏の俺ディランザを再現してみた。グエルセンパイにケイベツされながらも規定ギリギリまで短くしたツノがチャームポイントである。
後ハメ加工をしなくてもいい程度に接着して、なんとなく表面処理して、充電式エアブラシで塗装して、段落ち部をアクリル塗料+マジックリン拭き取りで塗り分けて、ハイキューパーツのデカールで装飾して、最後にクリアコート、くらいが一番コスト(作業)パフォーマンスがいい気がしてきた。
二つ減らしたが1/100FMエアリアルとHGザウォート・ヘヴィとMODEROIDビッグオーが増えているので実質減ってない。どうしてなんだよォ~(藤原竜也)
来月はRG Hi-νガンダムとか作りたい。
■読んだ
・今泉允聡「深層学習の原理に迫る: 数学の挑戦」
・ヘレン・プラックローズ、ジェームズ・リンゼイ「「社会正義」はいつも正しい: 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて」
・中森弘樹「「死にたい」とつぶやく:座間9人殺害事件と親密圏の社会学」
・播田安弘「日本史サイエンス 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る」
・中村淳彦「歌舞伎町と貧困女子」
・ASIOS「謎解き超常現象」
・喜多喜久「化学探偵Mr.キュリー」
「社会正義」はいつも正しい~が、面白かったがしんどい本だった。幸か不幸か肯定的にも否定的にもポストモダンに本気になったことがなく、引用されている意味不明で支離滅裂なポストモダンの文章が本質的なものなのか、笑いものにするためにチェリーピッキングされたものなのか判断がつかない。ただ、ポストモダンに影響を受けた「社会正義」思想家・アクティビストたちの支離滅裂な言葉遊びを引用することで面白いのファニー側面を強調する作風のおかげで、とてつもなく難解な文章の羅列でもどうにか読破できる作りになっており、社会学はまったくの門外漢である自分などはその不真面目さに理解を助けられた。
出版社(早川書房)がネットにアップロードして炎上した訳者あとがきはこのファニー側面を、アンチフェミ的なネットスラングも交えて強調した書き方になっており、本文(の半分)を確かに占めるガチアカデミア成分と並べると、読者が受ける印象はかなり異なっている。ただ、ガチ部分があまりにも意味不明で支離滅裂で筋が通らないので、訳者あとがき的な受け止めは必ずしも間違いではないのだとも思う。
ちょうど最近興味本位でインターネットにあふれるアンチフェミ言説を覗き見て、彼らのアンチラディカルさ、すなわち、ラディカルレフトと同等の価値の低さにげんなりしていたところだった。インターネットはバトルの世界なのでわざとやってるところもあるんだろうけど、この本のようにアカデミックな生真面目さに軸足を置いたものが出てくると、おかしな方向に突き進もうとする世の中も少しマシになるのかなーと考えたりする。
■読んだ②
先月読んだ分も混ざっている気がする。
・ジョジョリオン全巻
・藤本タツキ短編集22-26
・ドーベルマン刑事 14巻まで
・ONE PIECE 105巻
・カレシがいるのに 7巻
・ULTRAMAN 19巻
・風都探偵 13巻
・MF GHOST 16巻
急に来たKindle集英社半額で全巻買ったジョジョリオンが滅茶苦茶面白かった。特にSBR以降の荒木飛呂彦は、何が面白いのかを徹底的に研究してどうあがいても面白い骨格を作った上で、極端なセリフやキャラクター、独創的な能力者を乗せて独自の世界観を構築する、という話の作り方をしているような気がする。
■のりもの
名古屋モーターサイクルショーに行ってきた。
今年で開催は2回目であり、前回よりも来場者数は増えたとのこと。しかし前回より増床したおかげか、今年は各ブースの待ち時間も短かったしそもそも入場待ち行列がなかったので快適だった。東京大阪に続く第3のモーターサイクルショーとして中京圏に定着した感がある。(そもそも4大メーカーのうち3社までの発祥の地が静岡・浜松でスズキは浜松、ヤマハは磐田に今も本社を置いているし、森町のデイトナや浜松のHYOD、クシタニなど周辺メーカーも中部地方に密集しているにもかかわらず展示会がなかったのがおかしい。)
大型二輪の免許を取ってからずっと乗り換え先を探し続けており、ヘッドライトが丸いネオクラシックのモデルに目移りしがちだった。
ホンダのCL500。実車を目の前にするとマフラーの派手さはそんなに気にならなかった。現地にはマフラー変更などのオプション装着車両もあり。思ったより細い印象。
同じくホンダのHAWK11、去年に引き続きの展示。渋いシルバーにロケットカウルがイカす。排気系やタンクパッドはオプション装着車両。シングルシートカウルはデイトナのやつ?
ホンダはCL250とトランザルプが目玉だった。ブースはやや暗めで、シン・仮面ライダーコラボを含むアパレル商品との一体ライフスタイル提案って感じのテーマだった。
カワサキの目玉はなんといってもエリミネーター。跨がり行列がとんでもないことになってて諦めた。レブル250じゃ物足りないけど、500もなあ…って層にメチャメチャ刺さりそう。テール周りの鋲打ちみたいなデザインはなんなんだ。
カワサキで気になってるのはZ650RS。写真よりタンクがたくましい印象だった。ポジションは結構イージーめで優しそう。Z650譲りのショートマフラーがあまり評判がよろしくないようだけど自分はそんなに気にならない。展示は緑(カワサキ臭えェー!)だったけど、エボニー/シルバー系の色や限定だったファイヤーボールカラーが渋くてかっこいい。カワサキじゃなかったらもう買ってた。
ヤマハはYSP(ワイズギア)扱いの外装キット(他山盛りオプション)を装着したXSR900を複数台並べていた。ブラックメタリック+カウルキット+ヘッドライトグリルくらいなら手が出る価格で悩ましい。ヤマハじゃなかったら買ってた。
これは市販されないカスタムイメージ車両で、その名も「Knight of the "9"」。
どんなスタイルにもアレンジしやすいブラック。
しかしながら、手間ひまを掛ければ新たな魅力が目覚めるはずの“黒”。
喧騒が去る夜9時を待ち、華やかな街灯に誘われCP3に火を入れる。
己のヘッドライトだけが頼りの、一体感極まる静寂浮遊空間移動。
ときおり喉を潤す小休止の一瞬にも、目を惹く機械ディテール。
Color,Material,Finish,and Graphic.ヤマハが目指すデザイン完成度。
彷彿される、あのミッドナイトスペシャル。
あなたの孤高さを体現するカスタムの、無限の可能性を誘う黒いXSR。
ってヤマハは言ってる(詠んでる?)。バカなんだと思う。
一方で東南アジアから日本に導入するらしい125ccシリーズもお立ち台の上でスポットライトを浴びていた。こっちもオプションでロケットカウルが用意されるらしく、ホーク11の影響でロケットカウルブームが到来しつつあるのかもしれない。クロスステッチのシートやタンクパッドもオプションだと思う。ホンダとは違う形で、あなたのライフスタイルへの寄り添い感を演出する木目ステージである。
そしてスズキの注目のニューモデル、新型の775ccツインエンジンを搭載したGSX-8S。癖があるけどすごくかっこいいので不思議である。デカールのミニマルさや色使いにハスクバーナとかのテイストを感じる。
スズキはブースも独特で、まずブース全体がメチャクチャ明るい。普通のBtoB展示会かってくらい明るい。そして海外メーカーも含めて唯一エンジンを単品で展示している。上の写真のように跨がりに鏡を置いているのもスズキだけだった。そのまま元気にゴーイングマイウェイしてほしい。
その他海外メーカーとか。
ロイヤルエンフィールドの新型、スーパーメテオ650。OSB合板で組んだ足場の上に置かれていた。ロイエンは最近日本市場への進出を強めているらしくブースも広めだった。ステッカーも手渡し配布していた。
トライアンフのトライデント660。バーエンドミラーはオプションだが、スイングアームにマウントされたナンバープレートステーは標準だった。マジかよ。跨ってみるとすごく安心感のあるタンク形状やライディングポジションだった。ネットで評判調べてみたら減速比がじゃじゃ馬すぎてスプロケ変えましたとか出てきてちょっと泣いた。
スラクストンはな、カッコいいんだけどな、どうみても腰がな、あと値段が……
ベネリのレオンチーノ。こんなにもエントリーモデル然とした姿なのに脚付きがかなりキツいイタリア人仕様で泣かせる。
その他いろいろ
ヤマハのブースにはナカスガサーンの乗ったR1。
そしてコミネブース恒例、コミネマーンフォトスポット。誰も撮ってなかった。
今年は気温がやけに低く(予報-5℃だった)、帰り道で寒すぎて死にそうになったりセントレアラインの橋で横風が強すぎてしにそうになったりしたが、総合的には楽しいモーターサイクルショーだった。
これはSAで見かけたバーチャルキャラクター。
日本気象協会、高速道路休憩施設サイネージにてバーチャルキャスター「沢村碧」の天気予報動画提供を開始~ 効率化と少人化を図りながら 荒天時の安全情報も迅速に提供 ~ | JWAニュース | 日本気象協会
沢村碧さんというお名前らしい。全然知らなかった。
■観た
・映画刀剣乱舞-黎明-
・search/サーチ2
・プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章
・仕掛人・藤枝梅安(二)
・ヴィレッジ
・聖闘士星矢 The Beginning
他Summer of 85、ザ・メニュー、ワイルド・スピード1作目~3作目までを配信で観た。
■コラム・戦争
部屋にGが出た。
そもそものきっかけはアーマード・コア6の発売日決定である。
アーマード・コア6の発売日が決まる→PS4proを撤去しPS5を買わなければならない→部屋のプレステ設置場所周辺が地獄のように散らかっている→必死こいて掃除をする→部屋に隠れ潜んでいたGを刺激してしまう→Gが出る→戦争 という流れである。Gは我が家への棲息を既成事実としているがこの部屋は本来人類のものであることが国際機関によって承認されており、またドラッグストアからの武器支援が行われたことで現在、戦線は泥沼の膠着状態に陥っている。今ブログをしたためている時も手元にはゴキジェットプロとゴキジェットがある。これが本当のWトリガーってやかましいわ。
ブラックキャップも買って部屋中に設置したので、この戦争には遠からず勝利できると確信している。
ちなみに私はGを素手で攻撃することに抵抗感がない方で、今回も素手で攻撃したが逃げられてしまった。床を這っているケーブルのためにヒットしなかったのが原因であると考えられる。早く広く清潔な住環境を手に入れたい。
WBCで野球熱が盛り上がったこともあり、今年はペナントレースの情報を追いかけている。小学生くらいの時からどういうわけか中日ファン(当時の監督は星野仙一)である。名古屋には縁もゆかりもなく、親類縁者に中日ファンもいないので、思い返してもなぜ中日ファンになったのかよくわからない。
今シーズンの中日のことは何も考えたくない。せめてシーズン本塁打王よりチーム本塁打の数が多いといいな。
■カウントダウン
ファット・カンパニー Fate/Grand Order フォーリナー/葛飾北斎 英霊旅装Ver.の発売まであと………………4ヶ月!!!
今度都内に行く時にすみだ北斎美術館に行ってみようかしら。パラノマサイトの舞台めぐりも兼ねて。